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『アメリカン・アサシン』

B級テイストっぽい封切り作品だったが、小気味のいいテンポで展開させるマイケル・クエスタ監督(人気TVシリーズ「HOMELAND」の監督)の演出手腕が冴える拾い物の作品となっている!

 

スペインのリゾート地で、恋人に求婚し人生サイコーの至福の時間を得たミッチ・ラップ(ディラン・オブライエン)だったがそれも束の間、突如現れたテロリストの無差別攻撃で恋人を殺されてしまう。ミッチはこの仇は絶対とると決心し、単独で過酷なトレーニングをしながら復讐の機会を伺っていたが、その類い稀な素質に目をつけたCIAのテロリスト殲滅秘密チームにスカウトされる。その組織の現場リーダーのハーリー(マイケル・キートン)は、ミッチの素質を見抜くも彼のテロリストへの激しい憎悪がチームの和を乱すことを心配する。ハーリーは過去にミッチ以上に類い稀な素質をもった部下を鍛えに鍛え自分以上のアサシンに仕上げたが、憎悪と狂乱の心からハーリーを裏切り<ゴースト>と呼ばれるテロリストへと疾られた苦い経験があったのだ。ともすれば憎しみの心から、勝手にひとりで突っ走るミッチをハーリーは心と躰の調和を教えながら徹底的にしごいている時、ロシアから流出したプルトニウムで核兵器製造を企むテロリストの情報がCIAに入った。ハーリーはミッチをチームに入れ、ワルシャワ、イスタンブール、ローマとその足跡を追うことになる。そんな中、テロリストを操るイランの一部の高官の存在を知り彼らに手を貸すダーティな学者をマークする。
しかし、行く先々でハーリー、ミッチたちは先を越されてしまう。そこに<ゴースト>の存在があったのだ。タイムリミットが刻々と迫る中、ハーリーも危機に陥り、ミッチは突っ走りはじめる。今やアメリカの大西洋艦隊も出動し緊迫する中、ミッチは果たして核兵器の爆発を阻止できるのか・・・。

 

展開が早い上、細部の構成が若干雑なのでストーリーについていくのが大変という欠点はあるものの、B級扱いにするのが勿体ないぐらいの十分見応えのある内容をもつ作品となっていたのだ!ラスト・シーンのCGによる描写は迫力満点であり、うまくいけば「ボーン」シリーズの後継となり得るのではないかと思う作品であった。また、マイケル・キートンの怪演は、見た人に強烈な印象を残す出来だったと思う!
ぼくのチケット代は、2300円出してもいい作品でした。
星印は、3ッさしあげます。


[ 3 点(5点満点)・ 2300 円(1800円基準)] 5点満点中3点 2300円
衛藤賢史のシネマ教室について…

“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。

星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)

【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動

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