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蜘蛛の巣を払う女

世界的人気をもつ北欧ミステリー・サスペンス小説『ミレニアム』シリーズの映画化2作目である。監督・主演女優を一新しての登場であり、暗い北欧の雪景色を背景にサスペンス要素の強い内容となっている。

 

特殊な映像記憶能力をもつ天才女性ハッカーのリスベット(クレア・フォイ)は少女時代の忌まわしい体験によって、女性を虐待する男性に容赦がない。今回も表面は紳士面した富豪の男性の財産をハッカーして虐待された女性に分け与える仕事をする。そのリスベットを信用してAIの権威であるバルデル教授から依頼が入る。彼が開発した核攻撃プログラムを悪用する恐れのあるアメリカ国家安全保障局(NAS)をハッキングしてプログラムを取り戻して欲しいという難しい仕事だった。承知したリスベットは、ハッキングを開始する。それを察知したNASは、リスベットが張り巡らせた難しい回路をたどってスウェーデンに専門家を派遣する。さらにスウェーデン側もそれを奪取しようと計ってきたのだ。そのスウェーデン側を手伝う組織は、リスベットが逃れた父の組織に残り死んだと思われた姉妹のカミラ(シルビア・フークス)が采配をふるっていたのだ。リスベットのみが父のもとを逃げ出したと考えていたカミラは、リスベットを恨んでおり、彼女を抹殺しようと考えていたのだ。加えて国家間の複雑な闇の綱引きに巻き込まれたリスベットに刻一刻危険が迫ってくる。頼れるのはリスベット自身の頭脳と度胸のみ!果たしてリスベットは、この危機を逃れることができるのか・・・。

 

寒々しい北欧の景色を背景に、リスベットの天才的なハッカー技術の冴えと鍛え抜かれた度胸でこの世界を生きていく姿を描くこの作品は、全編にダークな肌合いを醸し出すヒリヒリするようなサスペンスとなっている!リスベットを演じるクレア・フォイの無表情な演技が、この作品のダークな色合いにマッチしており、ヒリヒリするようなサスペンスとなっているのだ。
ぼくのチケット代は、2200円出してもいい作品でした。
星印は3ッ半さしあげます。


[ 3.5 点(5点満点)・ 2200 円(1800円基準)] 5点満点中3.5点 2200円
衛藤賢史のシネマ教室について…

“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。

星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)

【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動

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