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一度死んでみた

今、日本CM界を牽引する浜崎慎治(au「三太郎」シリーズ)が監督し、澤本嘉光(ソフトバンク「白戸家」シリーズ)が脚本というふたりがタッグを組んで撮ったスーパー・ナンセンスなドタバタ・コメディであり、ふたりの各社のCMに出た有名俳優たちが入れ替わり立ち替わり隠し味として特別出演するというサプライズもある作品である。

 

大学4年の野畑七瀬(広瀬すず)は、製薬会社社長の計(堤真一)とふたり暮らし。七瀬を跡継ぎにしようと口うるさい計に反抗し、ヘビメタ・バンドに入り<オヤジ一度死んでくれ~>のフレーズを絶叫する毎日を送っている。そんな七瀬の行状を計から見張らされているのは、ゴーストとあだ名される存在感ゼロの秘書・松田(吉沢亮)だった。その頃、藤井(松田翔太)が偶然に開発した[一度死んで2日後に生き返る薬]で会社の画期的な新薬を他社に売ろうとするスパイ社員を、あぶり出す秘策でその薬を計が飲み亡くなる。スパイが早速うごめき出した。たまたまその現場を偶然目撃した松田は、事情を七瀬に話す。大嫌いなオヤジがそんな目的で一度死んだと分かった七瀬は松田と組んで、葬儀を早めて生き返る前に火葬しようとするスパイと卑劣な他社の計画を阻止しようと動き出す。
死んだ計に死神(リリー・フランキー)が、あの世に送ろうと世話をやきはじめる。三途の川向こうの彼岸で妻(木村多江)から来るな!と諭され気のいい死神と半幽霊になった計はふたりの計画をヤキモキしながら見守る中、七瀬と松田の火葬阻止の奮闘がはじまるのだが・・・。

 

のっけからドヤ顔全開の七瀬の<オヤジ~一度死ね~>の絶叫ではじまり、ちょっと引いてしまったが、このナンセンスな話しのユーモア(かなりエグいけど!)センスはワルくない。広瀬すずのドヤ顔演技はかなり誇張されたものであり、好みではなかったが、その真逆のキャラを演じる吉沢亮とリリー・フランキーと広瀬すずの対の演技がブレンドされる内容は面白いと思った!また、チョイ役で特出する有名俳優の出し方もいいセンスがあった。かなりファンキーでナンセンスな内容であるので、好き嫌いがはっきり分かれる作品になっていると思うが、こんな作品もアリかなとぼくは首肯いてしまったのだ!
ぼくのチケット代は、2000円出してもいい作品でした。
星印は、3ッさしあげます。


[ 3 点(5点満点)・ 2000 円(1800円基準)] 5点満点中3点 2000円
衛藤賢史のシネマ教室について…

“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。

星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)

【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動

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