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アナと雪の女王

2013年度、長編アニメーション作品賞を獲得した作品だ。宮崎駿の『風立ちぬ』も候補作品に挙がっていたが、早くからこの部門での本命視されていた予想通り順当にアカデミー賞を獲得した。なにしろディズニー創立90周年記念作品と銘打たれた作品だったので、絶対アカデミー賞を獲るぞという気合いの入れ方が半端でなかったのだ。
原作はアンデルセンの童話『雪の女王』から取っているが、ストーリーはまったく違うものとなっている。
フィヨルドに囲まれた北の国の王女エルサとアナの仲良し姉妹。しかし、触れるものを氷に変えてしまう魔力を持つエルサは、誤ってアナを危険な目にあわせて以来、自分の力にトラウマとなり部屋に閉じこもってしまう。だが王と王妃を事故で失い、エルサが女王となり、戴冠式の日にアナの誤解からエルサは魔力を解き放ってしまい、夏の王国を氷の世界にしてしまう。絶望したエルサは王国を抜け出し自らが作った山中に氷の宮殿を作り閉じこもってしまう。責任を感じたアナは、単身エルサを追い、酷寒の山に入る。
そこで偶然出会った山男クリストフと相棒のトナカイのスヴェンに案内役を頼み、エルサが住む氷の宮殿に向かう。その途中でオラフと言う雪だるまの精に出会う。それは幼い頃、エルサが作ってくれた雪だるまの名前であり、その遊びの中でアナの活発さが事故の原因となったことを思い出す。オラフの案内で氷の宮殿にたどりつき、エルサに王国に戻るよう説得するが、口論となり感情を高ぶらせたエルサの力でアナは鋭い氷に心臓を刺される。クリストフはアナをトロールの住む谷に連れて行き、助けを求めるが、凍った心を溶かせるのは<真実の愛>だけと宣告され、戴冠式の日に出会い愛を誓った南諸国のハンス王子のキスだけしかないとクリストフは、スヴェン、オラフと共に王国へと連れて行こうとするのだったが…。
ドラマティック・ミュージカルという謳い文句の通り、ブロードウェイ・ミュージカルのエミー賞を受賞した著名歌手たちが大挙出演し、主題曲の「Let It Go」などを熱唱する迫力ある歌唱シーンなどはファンにとった垂涎ものである。
また、CG技術を駆使した真っ白な氷の王国や雪山シーンなどの画面は息を飲むほどのきれいな絵柄となって観客を楽しませてくれる。
万人にとって楽しむことのできるエンタテイメントな作品となっている大作でもある。
ぼくのチケット代は、2,300円出してもいいと思う作品でした。
星印は3つ半差し上げたい作品です。

 

 

 


[ 3.5 点(5点満点)・ 2300 円(1800円基準)] 5点満点中3.5点 2300円
衛藤賢史のシネマ教室について…

“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。

星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)

【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動

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