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最後の晩餐

韓国のオ・ギファン監督が、中国とのコラボレーションで撮った独特のリリカルな雰囲気を発散させたラブ・ロマンス作品である。
北京に住むホー・シャオシャオとリー・シンは恋人同士。シャオシャオは陶芸家になることを望み、シンは有名なシェフになりたい。
ふたりの望みは有名になったシャオシャオの皿に、これまた有名になったシンの料理を乗っけて食べること。
北京の大学を卒業したある日、ふたりがいつも通うナンの店でシャオシャオが突然シンと別れると言い出す。上海で陶芸の修行をするからと言うのだ。5年後にまた会って、お互いの気持ちが変わらなければと<別離契約>にサインしたふたりは北京と上海で、それぞれの目指す道を研鑽する。
5年後、シャオシャオもシンも売り出し中の陶芸家とシェフとなっている。
そして約束の日、シンから連絡が上海のシャオシャオに入る。
その連絡とは何と「自分の結婚式に参席してほしい」という耳を疑う言葉だった。
仲良しのゲイのマオマオからハッパをかけられたシャオシャオは北京に飛ぶ。
アジアの料理人コンテストの中国代表にも選ばれたシンに合わせて、実はシャオシャオもシンに内緒で個展を開く予定を組んでいたのだ。
オーナーの娘と婚約したというシンの豪華なマンションに案内されたり、婚約者に紹介されたシャオシャオは完全に頭にきてしまい、マオマオを恋人だと言い、大学の仲間とのシンの婚約パーティにマオマオを上海から強引に呼び寄せる。
さあ、ふたりの仲はどういうことになるのか?
シンの厚顔な態度の真意は?シャオシャオの謎の上海行きの意味は?
あれだけ深く愛し合ったふたりの5年間の別れの意味は・・・。
かなり強引な設定の部分はあるが、シャオシャオの一見すると唯我独尊で毒舌な態度の奥に秘められたピュアな心に触れたとき、涙しない観客はいないと思う切ないドンデン返しが待っている作品なのです。
シャオシャオを演じるバイ・バイホーの前半のキュートでユーモラスな演技、後半の透明感のある演技の使い分けもすばらしく、日本でも人気が出そうな女優の出現です。
またシンを演じるエディ・ポンの闊達な演技も注目の作品です。
女性の方は絶対お勧め!の作品となっています!
ぼくのチケット代は、2,400円出してもいい作品です。
星印は、4つさしあげます。


[ 4 点(5点満点)・ 2400 円(1800円基準)] 5点満点中4点 2400円
衛藤賢史のシネマ教室について…

“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。

星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)

【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動

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