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メアリと魔女の花

ジブリの制作部門の解散後、ジブリの首脳スタッフから宮崎駿の後継者と目されていた米林宏昌監督が、新たにスタジオポノックでジブリの制作メンバーたちと手を組んで制作したファンタジー・アニメの作品だ。原作はイギリスの女性作家・メアリー・スチュアートの『The Little Broomstick』(;71)である。

赤毛にそばかすのメアリ(声:杉咲花)は、大叔母シャーロット(声:大竹しのぶ)の暮らしている<赤い館>に両親の仕事の関係で世話になっている11歳の少女。快活で向こうっ気が強いが、やることなすことドジばかりのぶきっちょタイプ。ある日、黒猫のティブに導かれ<赤い館>の奥にある深い森に行き、夜間飛行というキラキラ光る紫色の花と古い箒を見つける。それはかつて赤い魔女が空の上から盗んできた禁断の花であり、箒はその魔女の乗り物だったのだ。魔女の花を握った瞬間、メアリは手に刻印を押され、動きはじめた箒に強引に乗せられて一夜限りの魔女となって天空高く舞い上がり魔女の国へと連れていかれる。そこで出会ったのは魔女世界の最高学府「エンドア大学」の校長マダム・マンブルチューク(声:天海祐希)だった。赤毛で黒猫ティブを連れたメアリを才能ある魔女の卵と勘違いしたマンブルチューク校長は大歓迎してくれる。しかし、マンブルチューク校長と、魔法大学最高の魔法科学者ドクター・デイは、かつての研究心あふれる科学者の鑑の魂を、その魔女の花を使う実験でマッド・サイエンティストと化していたのだ。そのため赤い魔女は魔女の花を盗みだし地上へと降りていたのを、何十年も後にメアリが見つけたという訳だったのだ。怪しまれはじめたメアリは、越してきたばかりの時に出会った同級生ピーター(声:神木隆之介)に腹を立てていたので利用してしまう。そのため、ピーターが魔女国に拉致され、ドクター・デイの実験に使われる羽目に陥る。メアリは自分の軽率を補うため魔女国に危険な研究を倒そうとするが・・・。

ジブリの若き才能あるスタッフが結集してスタジオポノックとなった第一作目のこの作品は、宮崎監督のように腹にズシンとくる重みはないが、世界に誇る日本アニメの面白さは確かに受け継がれたワクワクするファンタジー・アニメとなっていた。どうかこの調子で、これからも世界をリードする作品を次々と生み出してくれることを期待したい!宮崎監督に追いつき追い越してくれる作品を作ってくれることを願う!

ぼくのチケット代は、2100円出してもいい作品でした。

星印は、3ッさしあげます。


[ 3 点(5点満点)・ 2100 円(1800円基準)] 5点満点中3点 2100円
衛藤賢史のシネマ教室について…

“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。

星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)

【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動

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