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カンフー・ヨガ

政治的には少し微妙な関係の中国とインドが、映画では仲良く手を組んでアメリカのインディ・ジョーンズばりに考古学者による秘宝探しの旅!というストーリーによるアクション・コメディ。御年63才のジャッキー・チェンが、前作「スキップ・トレース」につづいて原点回帰のカンフーアクションとユーモア満載の<これぞジャッキー・チェン>映画!を今年2回も発表して健在をアピールしてくれたのはうれしい。

 

物語りのはじまりは約千年前に起きたインドと古代中国の間の争い?の最中に行方不明になったインド側の<ルビーの目>というとてつもなく貴重な宝石についてのお話から幕が揚がる。そして現代。中国西安市の博物館に勤務する著名な考古学者ジャック(ジャッキーチェン)は今日も最先端の科学技術を使い発掘の仕事にいそしんでいる。そんなジャックのところへ、インドの考古学者と称する美女アスタミ(ディシャ・パタミ)が訪問し、この<ルビーの目>を探して欲しいという依頼をする。アスタミはヨガの達人でもあり、それをさりげなくジャックに披露する。すっかり幻惑されたジャックは、その失われた財宝探しを承知するが、甥のトレジャー・ハンターのジョーンズ(アーリフ・リー)が本職であるので同行させることになる。が、首尾よく<ルビーの目>は発見したものの、ジョーンズはちゃっかりとこの大事な宝石をオークションにかけてしまう。それをインドの古代王族の末裔ランドル(ソーヌ・スード)が獲得を狙いはじめた事から、てんやわんやの大騒ぎになり、中国・インド・ドバイへと舞台は二転三転しながらの大争奪戦がはじまる。さあ宝石はどこに落ち着くのか?年齢のせいで若干カンフーの腕は落ちたものの、知恵と度胸のジャックの活躍がはじまった・・・。

 

宝石探しという、単純な本ストーリーはいわば串であり!それに丸い団子が四つ五つ付いた串団子を食べているようなこの作品は、付いている団子がどれくらい美味しいかを楽しむ内容なのだ。そしてその辺の味付けはジャッキー映画は得意中の得意!インディ・ジョーンズ風団子、猛獣登場団子、カーアクション団子、インド映画定番ダンス団子etc。脈絡無いけど、それぞれが美味しかったから満足!後に残った串を見て、それをペロッと嘗めて後味を楽しむ。ぼくにとって、そんな感じの楽しい作品でした。

ぼくのチケット代は、2200円出してもいい作品でした。

星印は2ッ半さしあげます。

【来年は皆さまにも日本にもいい年でありますよう】


[ 2.5 点(5点満点)・ 2200 円(1800円基準)] 5点満点中2.5点 2200円
衛藤賢史のシネマ教室について…

“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。

星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)

【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動

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