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「2019年新入社員意識」調査について

今回は、大銀経済経営研究所の辻誠太郎さんにご出演頂きました。

 

 

 

今回は「2019年新入社員意識」について調査をされたとのことですが

大分県内の企業の新入社員を対象に、県内企業に就職を決めた理由や、仕事に対する意識についてアンケート調査を実施しました。今年の新入社員が就職活動を行った2018年度は、リーマンショック後の就職氷河期が明けた2014年度から引き続き、新卒の採用が活発でした。厚生労働省と文部科学省が行った調査によりますと、今年の4月1日時点での大学卒業者の就職率は97.6%と、1997年3月卒の調査開始以降で2番目に高く、引き続き高水準となりました。また、高校卒業者の就職率は98.2%と、大学生と同様に調査開始以降2番目に高い数値となっています。

 

 

今年の新入社員が就職活動を行った2018年度は、厳しかったのでしょうか

就職活動の感想について尋ねたところ、「厳しかった」が38%と最も高く、「順調だった」が29%、「それほど厳しくなかった」が23%、「大変厳しかった」が6%、「楽だった」が3%という結果になりました。「大変厳しかった」と「厳しかった」の合計は44%で、これは調査開始以降3番目に低い結果となりました。「順調だった」は調査開始以降最も高い結果となり、今年の就職活動は、引き続き厳しさが和らいだ状況にあったといえます。

 

 

内定の決まった時期は、どれくらいの時期が多かったのでしょうか

内定が決まった時期について尋ねたところ、「前年の10~12月」が36%と最も高く、次いで「前年の4~6月」が20%、「前年の7~9月」が19%、「今年の1月以降」が10%、「前年の3月以前」が6%の順となりました。最終学歴別にみると、大学・大学院卒の5割超が前年の6月までに内定が決まっています。インターンシップ等により早期に内定を勝ち取った学生が多くなった一方で、秋まで内定が決まらず苦戦した学生も多くなっています。高校卒、専門学校・短大卒では前回調査と比較して大きな変化は見られませんでした。

 

 

就職活動の「就職情報源」はどこからが多いのでしょうか

就職活動をする際の情報源について尋ねたところ、「求人票」が51%と最も高く、次いで「先生や学校からの紹介」が40%、「企業のホームページ」と「会社説明会」がともに33%、「就職関連サイト」が27%、「企業パンフレット」が17%の順となりました。最終学歴別にみますと、高校卒は「求人票」が71%で最も高く、次いで「先生や学校からの紹介」であり、専門学校・短大卒は「求人票」、「会社説明会」がともに49%と最も高く、次いで「先生や学校からの紹介」となっています。一方、大学・大学院卒では「就職関連サイト」が61%で最も高く、次いで「会社説明会」が56%、「求人票」は2割程度に留まっています。

 

 

就職活動をする学生のみなさんの、志望する決め手は

会社を選んだ理由について尋ねたところ、「仕事の内容」が最も高く56%、次いで「先生・家族の勧め」が26%、「地元企業」および「労働条件」がともに25%、「自分の能力・適性」が24%、「安定性」が21%、「将来性」が14%の順となりました。男女別でみると、例年通り「仕事の内容」が男女ともに最も高く、次いで男性は「地元企業」、女性は「労働条件」の順でした。仕事の内容とともに男性は地元で働くことを、女性は働きやすい労働環境であることを重視して会社を選ぶ傾向が強いようです。

 

 

仕事をする上で、新卒のみなさんが不安に抱えていることとは

今回のアンケート結果から、就職活動の厳しさは引き続き緩和傾向にあり、売り手市場が継続していることが分かりました。株式会社 産労総合研究所では、今年度の新入社員のタイプを「呼びかけ次第のAIスピーカータイプ」と発表しています。「多機能だが、機能を十分に発揮させるためには細かい設定や別の補助装置が必要」と説明しており、今後の育成のヒントとして、「新卒採用とはスキルを問わない採用である」ため、「少子化時代の貴重な若い新卒者を採用した以上、丁寧な育成を心がけ、『会社』ではなく、仕事をするという世界に定着できるよう、先輩や上司は努力し、立派な仕事人を育てて欲しい」としています。AIスピーカーはハッキングや盗聴される危険性も指摘されていますので、企業の大切な情報が外に漏れないよう先輩・上司にはコンプライアンス面の指導もしっかり行ってもらいたいと思います。詳細は「おおいたの経済と経営」7月号に掲載します。是非ご覧ください。最後になりますが、大銀経済経営研究所では企業運営や人材育成のお役に立てる様々なセミナーを開催しております。7月は3日に『多様な人材を活かす人材開発プログラムの構築・運営』を、10日に『管理職セミナー~組織を活性化するマネジメントと部下育成~』を開催予定です。詳細は弊社ホームページを是非ご覧ください。

 

(終わり)