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香港のスーパーマーケット事情

2013/07/18  |  木曜日, 香港トピックス

【香港の食品事情】

香港は、食料自給率が非常に低く、ほとんどの食品を海外からの輸入に頼っている状況です。もともと地質や地形が農業に不向きで耕作地がすくなく、自給率も漁業がわずかにあるような状態となっています。

香港への食料品の輸入は2011年には約1,452億香港ドル(約1兆8千億円超)にのぼり、そのうち再輸出を除いた香港内での消費額は、約1,100億香港ドル(約1兆3,750億円)となっています。

香港への食料品輸入元としては、中国本土やアメリカ、ブラジルや日本が上位になっています。一方日本からの農林水産品・食品の輸出先は香港が輸出額の全体の約25%を占め、第一位となっています。

【香港のスーパーについて】

香港には日系・イギリス系・地元の香港資本のスーパーがあり、その様子も店舗によって大きく異なります。

地元資本のスーパーは、高級スーパーと一般的なスーパーに分かれており、取扱い商品も系列店舗によってまったく異なります。香港・マカオに数百店舗規模で展開している、地元の一般的なスーパーでは、中国本土産の野菜や果物を中心に、加工食品ではほかの外国からの輸入食品も多く並んでおり 数や種類は豊富ではないものの、日本産食材も取扱われ、多くの香港市民の生活を支えています。

日系スーパーでは、私のように香港で生活をしている日本人だけでなく、香港市民も多く買い物を楽しんでいる様子が窺えます。日系のスーパーに買い物に行くと、日本の食材はたいてい手に入りますが、中国産や韓国産、台湾産の食材と比較すると日本産のものは価格が高く、高級品であるといえます。

果物のリンゴやイチゴでは台湾産やアメリカ産の安いものと比較して、日本産は3倍~、高いものでは10倍ほどの価格で販売されています。(日本産の高級イチゴなど)

また、日本特有の食材も同様で、日本で3パックで90円程度の納豆なども、香港では17ドル~20ドル(約220円~260円)と、日本で購入する場合の約2倍の価格となっています。日本産の商品全体でみても、野菜や果物やお米などは日本で購入する場合の1.5倍~3倍くらいの価格のものが多いように感じます。

香港には食品の安全性に関心の高い市民が多いためか、日系や地元の高級スーパーには必ず有機食材や食品コーナーおよび健康食品のコーナーがあり、普通の野菜より少し高価でも有機野菜を購入する人も多く見られます。

スーパーひとつでも香港市民の生活スタイルの多様性や食の安全性に関する意識などが垣間見え興味深いと思います。これから香港に旅行にいらっしゃる機会のある方は、有名な観光スポットだけでなく、スーパーに足を運んでみると新たな発見も多く楽しめるのではないでしょうか。

(終わり)