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インターネットショッピングに関する調査結果

今日は、中山 博文さんにご出演頂きました!

 

■まず、はじめに、大分県内の最新経済動向はどうなっていますか?

 

県内経済は、緩やかな持ち直しの動きが続いているものの、弱い動きもみられるようになっています。

生産活動は、一部に弱い動きがみられますが底堅さがあり、雇用状況は緩やかな改善傾向が続いています。

一方で、大型小売店販売は天候不順の影響などにより弱い動きが続き、住宅着工・自動車販売でも消費増税の反動減からの回復の遅れなどがみられるようになっています。

 

■今回は、「インターネットショッピング」について調査されたとの事ですが、調査するに至った背景とは?

 

小売業の実店舗売り上げが伸び悩むなかで、インターネットを利用した取引は年々拡大を続けています。実際にインターネットではさまざまな商品・サービスの購入、デジタルコンテンツの購入が可能となり、多くの消費者が利便性の高いインターネットでの取引を行うようになっています。

経済産業省が発表した「電子商取引に関する実態調査」によると、平成20年に6.8兆円であった国内消費者向けEC市場は、平成25年には11.2兆円と、この5年間で約1.8倍に拡大しています。

当研究所ではインターネットショッピング(ネットショッピング)での商品・サービスの購買について、県内の消費者意識を把握するため、大分銀行各支店の窓口に来店されたお客様にご協力いただいて、今回アンケート調査を実施しました。

 

■インターネットショッピングの利用状況は?

 

いままでにネットショッピングを利用したことがあるかをお聞きしたところ、「利用したことがある」との回答は70.4%となり、約7割の人がネットショッピングの利用経験があるという結果になりました。

年代別にみると、「利用したことがある」の割合は、20歳代が85.1%と最も多く、次いで30歳代で83.9%、40歳代で73.2%、50歳代以上では45.6%となり、年代が上がるにつれて利用したことがある人の割合は低下しています。30歳代以下でみますと、8割を超える人が利用した経験があることから、若い世代を中心にネットショッピングが普及している様子がうかがえます。

また、ネットショッピングの利用者に利用する媒体は、「パソコン」が76.3%と最も多く、次いで「スマートフォンや携帯電話端末」、「タブレット端末」となりました。「パソコン」と「スマートフォン・携帯電話端末」を利用する割合を年代別にみると、20歳代以下ではスマートフォン(スマホ)の利用がパソコンを回り、約8割の人がスマホを利用してネットショッピングをしている結果となりました。

また、ネットショッピングを利用する理由は、「24時間いつでも購入できる」が58.8%と最も多く、次いで「価格が安い」が58.5%とそれぞれ5割を超える結果となりました。買い物をする時間にしばられないことや価格の安さが消費者にとって魅力となっているようです。

 

■購入内容については?

 

ネットショッピングで購入した商品では「衣料品」が54.2%と最も多く、次いで「靴・バッグ」が40.8%、「書籍・雑誌類」が36.4%で、次いで「CD・DVD」、「旅行予約」、「化粧品」となっています。

男女別にみると、男性は、女性に比べ「書籍・雑誌類」、「家電」の割合が高くなっています。女性は、男性に比べ「衣料品」、「靴・バッグ」、「化粧品」の割合が高い結果となり、ファッション関連品の購入にネットショッピングが活用されている結果となりました。

また、店頭よりネットショッピングでの購入が多い商品は、「CD・DVD」、「旅行予約」がそれぞれ30.9%となりました。以下、「化粧品」、「チケット」、「書籍・雑誌類」となっています。「CD・DVD」、「旅行予約」の購入理由では「価格が安いこと」が最も多く、「化粧品」、「チケット」、「書籍・雑誌類」では「24時間購入できること」が最も多くなっています。

ネットショッピングの年間利用金額は、「1万円以上3万円未満」が33.6%で最も多く、次いで「5万円以上10万円未満」、「3万円以上5万円未満」、「1万円未満」となりました。「10万円以上」との回答も1割を超えています。

 

■一方で利用しないという方ももちろんいらっしゃると思いますが?

 

ネットショッピングを利用したことがない約3割の方の利用しない理由は、「実物をみて購入したい」が54.7%と最も多く、以下「セキュリティが心配」、「手続きがわからない」となりました。

年代別でみると、「実物をみて購入したい」との回答は、若い世代の30歳代以下でも約6割を超えています。「手続きがわからない」との回答は、50歳代以上が他年代に比べ多くなっています。

ネットショッピング利用時に不満に思ったことでは、「送料がかかる」が42.2%と最も多く、次いで「パスワードなど情報管理が面倒」、「住所や名前の入力操作が面倒」となりました。

 

■アンケート調査を通じて今後のインターネットショッピングについて感じたことは?

 

今回のアンケートでは、ネットショッピングを利用した経験があるとの回答は約7割となり、なかでも30歳代以下で利用割合が高いことがわかりました。しかし、その割合は、年代が上がるにつれて低下しています。

大分県においても、過疎化や高齢化による地域の小売店の廃業や公共交通機関の減便・廃止にともなって、買い物に困っている“買い物弱者”、特に高齢者への対策が課題となっています。

ネットショッピングといいますと、かつては大手ネットモールでの利用が主流でしたが、最近では県内の百貨店やスーパー、ホームセンターなどもネットショッピングを導入しており、重い物でも自宅まで配達してくれるシステムが確立して、食料品や日用品などを身近な店でネットショッピングを利用して購入することができるようになっています。

今後、年齢などを問わず、だれでも使いやすいネットショッピングの環境・機器の整備がさらに進んでいけば、ネットショッピングは“買い物弱者”といわれる人たちの支援のひとつとなると思われます。

(終わり)