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「大分トリニータに関するアンケート調査」について

今回は、大銀経済経営研究所の山田 裕一さんにご出演頂きました。

 

■まず、はじめに、大分県内の最新経済動向について教えて下さい。

県内経済は、緩やかな持ち直しの動きとなっています。観光は九州ふっこう割の終了に伴う落ち込みも懸念されましたが、県の観光統計調査によると、1月の県内の宿泊客数はほぼ前年並みとなるなど、横ばい圏内で推移しています。そのほか、生産の一部に弱い動きがみられますが、乗用車販売や公共工事は持ち直しの動きがみられます。また、雇用は、1月の有効求人倍率が1.34倍と、引き続き高水準で推移しています。

■今回は、大分トリニータに関するアンケート調査をされたとの事ですが・・・

当研究所では、大分銀行県内本支店の窓口に来店したお客様を対象に、「大分トリニータに関するアンケート調査」を2002年より実施しております。

今回も、昨シーズンの大分トリニータへの評価や、今シーズンに向けての県民の期待などについてのアンケート調査を実施し、672名の方にご回答いただきました。

■2016年シーズンの評価はどうでしたか?

2016年シーズンの大分トリニータの活躍度を5点満点で尋ねたところ、半数以上が「4点」または「5点」と回答しており、平均は3.7点でした。近年ではプレーオフの末、J2からJ1へ復帰した2012年シーズンの4.2点が最も高い評価となっていましたが、それに次ぐ評価となっています。1年でJ2に復帰したチームに対し、県民は高い評価をしています。

■昨シーズンの観戦者数はどうでしたか?

昨シーズンの試合観戦の回数を尋ねたところ、「1試合以上観戦に行った」と回答した人の割合は約2割となり、前年とほぼ同水準でした。J3に降格した2016年の観戦者割合が前年と同水準を維持できたのは、シーズン終盤にかけての盛り上がりが効いたものと思われます。

実際のホームゲーム平均入場者数をみると、2016年は7,771人と、2015年の7,533人を若干上回りました。J3全体の入場者数が1試合平均 約3,000人であることを考えると、大分トリニータの入場者数はJ3では群を抜いており、多くの熱心なサポーターに支えられていることがうかがえます。

■J2に昇格したことで、どのような効果が期待されますか?

J2昇格により期待される効果を尋ねたところ、「サポーターの増加」が49%と最も多くなっており、次いで「試合観戦の魅力向上」、「サッカーへの関心の向上」、「県外からの観戦者増加」、「大分県の宣伝効果の向上」となりました。昨シーズンの活躍により、サポーターの増加に期待する県民は多くいます。また、試合のレベルが上がることにより県外観戦者の増加も見込まれることから、大分県を宣伝する機会が増えることへの期待感も高まっていることがうかがえます。

■強化すべき取り組みとして、どのようなことが望まれていますか?

大分トリニータに強化してほしい取り組みは、「クラブ経営の安定」が55%と最も多く、次いで「チーム戦力の強化、有名選手の獲得」、「スタジアムへの集客活動」となりました。

前年調査と比較をしたところ、特に「チーム戦力の強化、有名選手の獲得」が前年から大きく上昇していました。やはり一昨年にJ2からJ3への降格を目の当たりにした県民は、 さらなる戦力の強化を期待しているようです。

■今シーズンの観戦意向について教えてください。

今シーズンの試合を何回観戦したいか尋ねたところ、「1試合以上行きたい」と回答した人の割合は約6割となり、前年調査の約3割から大幅に上昇しました。また、昨シーズンの観戦実績で「行かなかった」と回答した人のうち、約半数に今シーズンの観戦意向があることからも、大分トリニータの活躍への期待が高まっていることがうかがえます。

今シーズンの大分トリニータは、3月12日にホーム開幕戦を迎えました。昨シーズンで最も多かったホーム最終戦を超える11,370人が大銀ドームに駆けつけ、試合も2対0で勝利することができました。前節の徳島との試合では、惜しくも敗れてしまいましたが、いまのところ2勝2敗と、まずまずのスタートが切れているのではないでしょうか。

■最後に、今シーズンの大分トリニータにはどのような成績が期待されていますか?

今シーズンどれくらい健闘してほしいか尋ねたところ、J1へ自動昇格となる「優勝してほしい」と「2位以内」の合計が60%、J1昇格プレーオフ圏内である「3位から6位以内」が21%となりました。県民の約8割が大分トリニータのJ1昇格を期待しています。

今シーズンはJ2へとステージが上がったことで、厳しい戦いが続くことも考えられますが、昨シーズンの勢いのまま勝利を重ね、ぜひJ1昇格を果たしてほしいと思います。

大分トリニータに関するアンケート調査の詳細につきましては、当研究所発行の月刊誌「おおいたの経済と経営」の3月号に掲載しております。興味のある方は、ぜひ、ご入会いただきますようお願いします。

(終わり)