OBS

鳥インフルエンザの状況

 

八坂さん:大家好!おはようございます。

村津アナ:おはようございます。

八坂さん:いよいよ4月、新年度ですね。私も赴任して2年目を迎えます。今年度も上海からできるだけホットな話題をお届けできるようがんばります。

村津アナ:今月もよろしくお願いします。さて、今日の話題は何でしょうか?

八坂さん:はい。今月は今話題になっている鳥インフルエンザの報告です。

村津アナ:気になりますね~。よろしくお願いします。

八坂さん:もう、皆さんご存じのとおり上海及び上海周辺地域で鳥インフルエンザが発生しています。結論から申し上げますが、現在のところ私の周辺では、皆さん健康に注意はしつつも普段と同じように生活しているというのが現状です。

 

村津アナ:そうですか~。情報収集などはどうしているんですか?

八坂さん:上海に在住する日本人は、概ね自宅で視聴できるNHKの海外向け放送やネットニュースで鳥インフルエンザの状況をチェックしています。また、中国での鳥インフルエンザの発生状況は、上海総領事館から各自治体事務所に逐次状況がメールで送付されています。私も上海大分県人会会員の皆様にメールを転送して情報共有しています。

もちろん、中国国内のメディアでも連日、鳥インフルエンザの状況は報道されています。

村津アナ:心配ですよね~。

八坂さん:インフルエンザと言えば私も忘れられない思い出があります。それは2003年のサーズ大流行のときのことです。私はその年の4月1日に家族で北京に赴任しました。前回の中国勤務のときですね。4月当初、当時、新型肺炎と呼ばれていましたが、その病気は香港や広東省で流行っていると報道されていました。

しかし、赴任して10日も経たないうちに、北京市内のどこどこで患者が出た。そこには行かない方がいいなどといううわさが広がり、何かおかしいなという雰囲気なってきました。結局、4月20日に北京市がこれまでの過小報告を大幅に修正し、北京市内に300人以上の患者が発生しており、死者が18人にのぼるという衝撃の記者会見を行いました。当時の中国の衛生部長(日本で言う大臣)と北京市長は責任を問われ更迭されています。

それ以来、目に見えない恐怖と重圧、何とも言えない閉そく感に襲われたのを覚えています。その時は事態が深刻だったので、妻と子どもを連れて一時帰国しました。一人で北京に戻るはずだった私も職場の命令により戻れなくなり、そのまま約半月、山香の実家で過ごすことになりました。

村津アナ:以前、そういう経験をされているだけに、気になる所ですね~。

八坂さん:当時の雰囲気に比べれば、今回の上海は今のところ何ということはない状況です。国や上海市政府の対応を見てもまず、一番に感じるのが、サーズ当時に情報を隠して病気を蔓延させてしまった痛い経験があるので、今回は情報をオープンにするという姿勢が見られることです。

村津アナ:ちゃんと反省を踏まえているという事ですね。

八坂さん:もちろん流行病なので、軽く見てはいけませんが、あのサーズの大流行の時でも、北京で感染した日本人は一人もいなかったので、日常的な手洗い、うがいや常識的な行動を心がけていれば必要以上に恐れる必要はないと感じています。

村津アナ:過剰反応しすぎても、不安をあおるだけになってしまいかねませんからね。

とはいうものの、十分、気を付けて頂きたいところです。

八坂さん:最後にお話ししたいのが、サーズ、反日デモ、大気汚染でもそうですが、今回のインフルエンザも報道を通してイメージされる中国とこちらに在住する日本人が感じる中国に、何かしらズレと言うか温度差というかギャップが存在しているということです。

村津アナ:・・・と言いますと・・・

八坂さん:例えば今回、上海、江蘇省、淅江省、安徽省で 名の患者が発生していますが、今挙げた地域だけでも北海道から沖縄まで合わせた日本とほぼ同じ面積があり、人口は2億人を超えています。発生している範囲も広く、住んでいる人数も桁はずれに多いということです。もちろん今回のウイルスは未知のウイルスで用心に越したことはなく、甘く見てはいけませんが、日本の報道だけを見ているとこうした事情や現地の人々の反応が正しく伝わらないのではないでしょうか。

個人的にはサーズのような事態にはならないと考えていますが、今回のインフルエンザが終息するまでには少し時間もかかるでしょうから、用心はしていきたいと思います。

村津アナ:気を付けてください。ありがとうございました!