海原みどり 10/13(月)

NO.69「螺旋館の奇想」
著者:折原一
出版社:文春文庫
いかにも凝ったトリックで楽しませてくれそうなタイトルに惹かれて読んだミステリー。
そのとおり、読者の意表をつくように二重三重に仕掛けられた複雑な構成で、作家の力量を感じる。が、少々、くどい気もする。
個人的には犯人像や心理描写に優れたミステリー小説の方が好みかもしれない。
さて、ストーリーは・・・
出版社の依頼で10年ぶりに新作を書くようになった大物ミステリー作家が、秩父の山奥の山荘にこもって執筆していると、「ミステリー創作講座」の生徒だった若くて美しい女性が訪ねてきて<自分の作品をぜひ見てほしい>と、懇願する。
彼女に魅せられた老作家は、精気がみなぎり渾身の一作が完成するのだが、原稿紛失や盗作疑惑など奇妙な事件が続くようになる・・・。
後半のストーリー展開には少々無理があるが、エピローグはウイットに富んでいた。
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