海原みどり 10/15(水)
NO.71「生きてても いいかしら?」
著者:田口ランディ・板橋興宗
出版社:東京書籍
「コンセント」「できればムカつかずに生きたい」「キュア」など人間の心の問題をテーマにする作家として定評のある田口ランディさんが、福井におもしろいお坊さんがいると聞いて対談を試みる。
板橋興宗禅師は、大本山総持寺の貫首、曹洞宗管長もされた方だが、“悩める人たちと修行生活を送りたい”と、現在は越前市で(本堂もなく)庫裡一棟だけのお寺、御誕生寺の住職をしている。
「ぜんぜん気取ってなくて、お話も楽しいし、玄関の前にはノラ猫がごろごろしてるの」と紹介してくれた友人の話のとおり、ひょうひょうとしていながら人を包み込む温かさがあり、それでいて“生きるとは何か”を禅問答のように語ってくれる。さすが、名僧である。
苦労が多い人生を送ってきたランディさんが真剣に生きる意味を求める姿は胸を打つものがあるし、“執着をなくし、ありのままに生きよ!”と諭す板橋禅師の言葉も心にしみる。
所々、話がかみ合わなかったりと異色の対談であったが、興味深い内容であった。
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