海原みどり 10/21(火)

NO.75「レベッカ」上下
著者:デユ・モーリア(茅野美ど里 訳)
出版社:新潮文庫
【ゆうべ、またマンダレーに行った夢を見た】と、謎めいた一文で始まる「レベッカ」。

1938年に発表されるやいなや、英米でベストセラーになり、1940年にヒッチコックによってハリウッドで映画化され、アカデミー賞を受賞する。
サスペンスともスリラーともいえる予測がつかないストーリー展開と、イギリスのセレブ社会を舞台にしたゴージャスな雰囲気で、グイグイ読者を引きつける。

これまでも多くの人がこの名作を訳してきたであろうが、今年出版されたこの訳本は、文章もわかりやすく、とても読みやすいものであった。
(ちなみに、解説で、原作とヒッチコックの映画を比較しているが、後半の主人公の描き方やストーリーは、原作の方が自然で面白い)

海難事故で妻の「レベッカ」を亡くした貴族のマキシムの後妻となった若き娘(主人公)は、邸宅マンダレーで落ち着かない日々を過ごす。
美しく聡明だった先妻「レベッカ」を慕う多くの人々、そして、家政婦頭の敵意に満ちたまなざし・・・・。マンダレーで開かれた豪華な仮装舞踏会の翌日には、海底から「レベッカ」のヨットが発見され、そこには1年以上前に埋葬されたはずの彼女の死体があった。混乱するわたし。夫のマキシムが告げた恐ろしい真実と、誰も知らなかった「レベッカ」の秘密。そして、衝撃のラスト・・・。

最後まで読み終わり、再度、冒頭シーンを読み返してみると、一層わかりやすい。
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