海原みどり 10/30(木)

NO.78「私はなぜ逮捕され、そこで何を見たか」
著者:島崎 英紀
出版社:講談社文庫
前国立極地研究所所長が「業務上」で告訴され、2006年2月に「詐欺」容疑で逮捕される。
一貫して容疑を否認し、無罪を主張した彼が保釈までの171日間札幌拘置所で経験したこと、見たこと、感じたことを書いたルポルタージュ。
普通の生活をしていたら垣間見ることのない高い塀の中の日常が克明に記された読み物としてもおもしろいし、逮捕・勾留・裁判に至るまでの経過が分かり勉強にもなる。 裁判員制度も始まるが、取り調べの様子などを読んでいると、法律の知識のない一般市民が果たして容疑者に対して正確な判決を下すことができるのだろうか・・・と考えさせられる内容でもある。
さすが国際的にも有名な地震学者ということで、観察眼が鋭く、論理的に物事を考える人である。支給された1冊のノートにびっしりと、その日の食事やスケジュール、尋問の内容などを記録し、自分なりに分析しているのが興味深かった。
札幌拘置所の食事は、美味しいらしい。

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