海原みどり 11/6(木)

No.79「ワーキングガール・ウォーズ」
著者:柴田よしき
出版社:新潮文庫
総合音楽企業の企画課係長・墨田翔子は、37歳、独身。狭いながらもマンションも持っている。仕事は出来て、収入はよく、人がうらやむ生活のはずだが、職場では若い女性社員から煙たがられ、上司は少々扱いに気を使う存在。
そう、昔の言葉でいえば<お局様>。
職場の人間関係に疲れた彼女は、突如として有給休暇をとり、オーストラリア・ケアンズへの旅行を思い立つ。「ペリカンが見たい」という理由を付けて。
そして、そこで出会ったメル友のツアーガイド嵯峨野愛美や、振られた相手を追って新婚旅行先までやってきた大泉嶺奈と奇妙な友情を育むことにより、少しずつ柔らかい心で周りと接する術を学び、自分の地位を確立していく・・・・・。
墨田翔子を主人公に、働く女性の本音や職場の人間模様が生き生きと描かれていて、面白かった。
他人の成功を嫉妬して妨害したり、さまざまな策略を図ったり、女性職場のいじめやいやがらせなど、どの会社にもありがちな複雑な人間関係。
きっと大部分の人が経験しているこのストレスに毅然として立ち向かう翔子の姿はかっこいい!!!
中間管理職の辛さや、正社員と非正規雇用社員との確執など、現代社会の問題点もリアルに表現されている。
ラストの台詞「負けないもんね、絶対に」。
明日も頑張ろうと思わせてくれるビタミン剤のような小説。
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