2006年6月12日

佐伯市で震度5弱(11時情報) [11:00]

12日午前5時1分頃、大分県中部を震源とする地震があり、佐伯市で震度5弱を観測しました。気象庁によりますと震源の深さはおよそ140キロで、地震の規模はマグニチュード6・2と推定されています。各地の震度は次の通りです。震度5弱は佐伯市。震度4は国東市、大分市、臼杵市、津久見市、豊後大野市、竹田市となっています。この地震による津波の心配はありません。
この地震により、大分市南鶴崎のマンションでは、テレビが転倒したため17歳の女子高校生が足を打撲するケガをしました。また、大分市中央町のビルでは6階の窓ガラスにひびが入り、落下の恐れがあるため現在付近の歩道を一部通行止めにする措置がとられています。
震度5弱を観測した佐伯市では、飯田陶磁器店でケースに入っていた置時計や花瓶などの商品が落ちて割れるなどの被害が出ています。この店の経営者によりますと被害額は20万円程度だということです。また、佐伯市弥生のスーパーでは、棚からワインが落ちて1万5千円程度の被害が出ました。このスーパーでは3月に起きた地震で多額の被害がでたことから対策をとっていたため前回より被害は少なかったということです。県立佐伯鶴岡高校では教室内に設置されている棚のガラス2枚が割れました。佐伯市本匠の県道では小規模の土砂崩れがあったほか、佐伯市大入島では直径20センチ程度の落石が2個発生したということです。佐伯市上岡と鶴望の市営住宅では安全装置が作動してエレベーターがとまりましたが午前8時40分までにどちらのエレベーターも復旧したということです。また豊後大野市の県立三重病院でも30分間ほどエレベーターが停止しました。
震度2を観測した日田市では、羽田地区の水が地震直後からにごっていて、この地区の浄水場から水の供給を受けている126世帯については、他の浄水場から水をまわしています。
交通機関への影響です。JR日豊本線では午前10時40分までに特急列車7本、普通列車5本が最大1時間38分遅れたほか、普通列車が4本運休しています。地震発生後から行なわれていた徐行運転は午前8時42分に解除され、ダイヤは回復に向かっています。県内の高速道路に異常はありません。気象庁によりますと今回の地震は震源が非常に深いことから大きな余震活動は考えにくいということです。

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