2006年10月17日

高崎山の入園者数 [19:00]

大分市の高崎山自然動物園が開園したのは昭和28年。
開園から去年までで高崎山を訪れた観光客はのべ5千百万人に上ります。
ピークの昭和40年度には年間190万人もの観光客で賑わいましたが、その数は徐々に減る傾向を見せ昨年度にはなんと、年間29万人にまで落ち込んでいます。
高崎山の現状について取材しました。
昭和28年3月にオープンした高崎山自然動物園は、餌付けされた野生のサルを間近に観察できることで知られ、今年3月までにのべ5100万人の観光客が訪れました。
しかし、その推移を見ると昭和40年度のおよそ190万人をピークに徐々に減少し平成15年度にはこれまでで最低となる26万人あまりにまで落ち込みました。
翌16年度はおよそ14億円を投じておさる館やさるっこレールを新設するなどしたほか、うみたまごがリニューアルされ、客足は一旦回復しましたが昨年度には再び減少に転じました。
一方、2年前から指定管理者制度を導入して人件費を抑制するなどの経営改善を図っています。
その結果、昨年度は3億8600万円あまりの歳入に対して、2年連続単年度黒字を計上しましたが、累積赤字を含む実質収支は依然として1億5900万円ほどの赤字が続いています。
こうした現状を踏まえ大分市議会でも入園者数の増加に向けた取り組みの展開や、更なる経費の節減など経営基盤の強化を要望しています。
今年は両手の不自由なサヤカの子育てが注目を集め去年の同じ時期に比べて入園者数を伸ばしています。
大分市では、・うみたまごや別府観光などとの連携を一層強化することで観光客を呼び戻したいとしています。
平成17年度のうみたまごの入場者数は105万人。入園者数29万人の高崎山から見れば70万人以上が目の前を通り過ぎていることになります。
うみたまごの入場者をどう取り込むのか、ここに高崎山の入園者数を増加させる鍵があるといえます。

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