残暑厳しい中、いかがお過ごしですか?今日は「お札を巡る話題」を2つ紹介します。
まず1つめは「新札への切り替え率について」です。みなさんはまだ旧紙幣を持ってますか?
新札が発行されたのが平成16年11月で、まもなく2年が経とうとしています。まあ生活実感としては「旧札はもうほとんど見かけない」という感じでしょうが、実は意外とまだ市場に旧札は残っているのです。
7月末現在の全国のデータによると、新札への切り替え率は一万円札が69.5%、五千円札で73.5%、千円札で72.6%にとどまっているんです。まだ3割近くの旧札が世の中に残っていることは意外ですよね。
ではその3割の旧札はどこにあるのか?財布の中にないのであれば、あと考えられるのは「タンス預金」ですね。この仮説が正しければ、お金の流通量は全体で70数兆円なのでタンス預金で約20兆円の旧札が残っていることになるんです。ただ7月に日銀のゼロ金利政策が解除されて、金融機関への預金金利が少し上昇したため多少は旧札が金融機関に帰ってくることが予想されますので、そうなれば今後切り替え率が高まってきそうです。続いて2つ目は「日銀の九州内の各支店でのお札の受け払い額の動きについて」です。
平成17年土中の1年間のお札の受け払い額の動きを見ると、九州内でお札が福岡に集まっている様子がうかがえます。理由として、大分や長崎はJRや高速バスを使って天神や中州にお出かけの人が増えた、(長崎にはJR特急で福岡に行く人を「かもめ族」なんていう言葉もあるようですよ)熊本や鹿児島も九州新幹線の開通で、博多への日帰りが可能になった、などが挙げられると思います。
ちなみに沖縄だけは本土からの観光客が沖縄でお金を使うので、お札が地元の金融機関を通じて那覇支店に戻ってくる流れがあるのは面白いですね。
このようにお札の動きを見るだけで、経済の流れがよく分かりますよ。
| 九州各店のお札受払高(17年度合計ベース:単位・億円) |
| 受入高 支払高 受(▲)払超 |
| 日本銀行福岡支店 |
29,531 22,192 ▲7,339 |
| 日本銀行北九州支店 |
3,372 3,463 91 |
| 日本銀行大分支店 |
3,509 4,534 1,025 |
| 日本銀行長崎支店 |
4,302 6,329 2,027 |
| 日本銀行熊本支店 |
7,980 10,140 2,160 |
| 日本銀行鹿児島支店 |
7,434 9,442 2,008 |
| 日本銀行那覇支店 |
4,670 3,357 ▲1,313 |
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