香港では子供が生まれて1ヶ月のお祝いを「満月(ムン・ユッ)」と呼び、親戚や友人とお祝いする伝統的な習慣があります。
なぜ1ヶ月なのかというと、妊娠してから約1年になるという意味や数え年で1才の誕生日を祝う意味もあると言われているからです。(日本では1ヶ月のお祝いにお宮参りに行きますね)
さらに香港ではこの満月(ムン・ユッ)までは、赤ちゃんを身近な人以外には見せないことから
満月(ムン・ユッ)は「1ヶ月のお祝い」という意味以外に「初めてのお披露目」の意味もあります。
ですから誕生を知っている人が赤ちゃんに初めて会って、盛大にお祝いするのです。
ではどのようなお祝いをするのかというと、
まず満月(ムン・ユッ)の宴席のために「真っ赤」な招待状が配られます。
宴席に出る料理は一般的な中華料理に加え、赤色に着色されたゆで卵「紅鶏蛋」が出されます。
(やはり「赤」は成功に繋がる色ということで、祝い事には欠かせません)
→ちなみに食べ物の縁起物といえば、
「卵、生姜、酢、豚足」は産後の肥立ちに良いと言うことで、産前産後に食べるそうです。
また「祝儀」の金額は決まっていませんが、末広がりで香港では縁起のいい数字の8は喜ばれるようで、
800ドル(約12000円)を送る人もいるようです。
一方でのお返しは「回礼」といって、香港では気持ち程度の「現金」を送ります。
その他の慣習としては、
満月(ムン・ユッ)を迎えた赤ちゃんは「髪を剃る」慣習があります。
これは、髪を剃ってもっと多くの、もっと黒い髪が生えてくる意味があって、
中には剃った髪で「胎毛筆」を作る人もいるようです。(日本でもこうする人がいますね)
さらに、「生まれる前に名前を決めていても、他の人には言わない」や、
「生まれた赤ちゃんを名前で呼ばずに、動物の名前で呼ぶ」などの慣習もあります。
これはいずれも、「悪いおばけや悪魔に赤ちゃんが連れて行かれないようにするため」で、
「人間の赤ちゃんはいないよ」というサインなんだそうです。
いずれにしても赤ちゃんはかわいいものですが、室内の冷たい、綺麗な空気が好きな香港の人々。
街中でなかなか赤ちゃんを見かける機会がありません。
満月(ムン・ユッ)を迎えても暑く、紫外線の強い屋外へは連れ出さないのかもしれませんが、
日本以上に深刻な「少子化」も原因の一つかもしれません。
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満月(ムンユッ)を迎える香港の赤ちゃん
赤ちゃん本当にかわいいですよね。これは万国共通 |
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綺麗な祝儀袋
これは派手目な香港スタイル。
やはり紅(赤)色と「福」の字が印象に残ります。 |
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