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11/2放送分 「香港の『残業が習慣になった?』のお話」
今回は久しぶりに香港のランキングものを使ってお話しましょう。
今回使う調査結果は「仕事と生活の時間のバランス」について。
香港のある企業団体が香港大学に委託して1,500人の労働者を対象に今年7、8月にアンケートを行いました。

@労働時間(残業時間は)?
週平均の労働時間は51.3時間で雇用契約時間は平均47.3時間でした。
→つまり実際に働いている時間の方が4時間ほど長いわけで、その4時間分が残業分と言えます。
ちなみに国際的な労働組合組織などが提唱しているのが週40時間労働。これに比べると25%も多く働いている実態が明らかになりました。

さらに対象者のうち61.3%が「残業しない日はない」と解答。
そのうち22.3%が「ほとんど毎日残業をしている」と答えました。

A残業の理由
1位は83.7%が「忙しい。仕事量が多すぎる」で、これは通常の想定される解答でした。
2位は13.9%が「会社から一番に帰りたくない」
3位は12%が「上司より先に帰りにくい」
→いわゆる「気兼ね」や「遠慮」という気持ちの問題が見え隠れしたのは以外でしたが、ここ1年は好景気に沸く香港で転職者が増加している中で、1997年の通貨危機や2003年のSARS感染問題の大不況時を経験した人も多く、一部の人は「残業は真面目に勤務していることの表れ」や「再び失業したくない」などの気持ちもあるようです。

B残業の多い業種
1位:映画・娯楽事業で78.6%
2位:IT業で77.2%
3位:メディアで76.5%
4位:金融業76.5%でした

タイトルの通りこの調査の最終目的は「仕事と生活のバランスについて」なんですが、そのバランスの理想の比率は仕事:生活=6:4であるのに対し、現状は仕事:生活=85:15という答えが一番多く、やはり時間と生活のバランスの理想と現実のギャップが大きいことが明らかになりました。


いずれも香港経済の中心地「セントラル地区」の高層オフィスビルの夜の光景です。
これが「綺麗な夜景」と観えるのか「残業しているなあ」と映るのかでは大きな違いですね。

このアンケート調査を受けて企業団体は、
@仕事と生活のバランスが労働者の働きぶりや健康、仕事のやりがいにどれくらい影響するのか?
Aどうしたら満足のいく時間バランスが実現できるのかなどについて研究、検討する予定です。

国や労働環境は異なりますが、一日24時間はみんなに等しいわけで、その中で自らのメリハリの利いた時間の使い方をして、良い仕事、明るい生活を送っていきましょう。