今日の話題は3月に当店が発表した調査レポートの要旨から、現在の大分の経済界の分析と、今後の展望をお伝えします。
(1)企業の活発な生産活動と産業集積
図1から分かるように、鉱工業生産指数を見てみると、全国平均より大分県の数値が大きく上回っていることがわかります。

さらに図2より、企業誘致が活発なのも現在の大分の特徴で、1990年のバブル期に並ぶ勢いで、企業が大分にやってきています。

(2)産業構造における加工業種のウエイト上昇
図3より、元々鉄鋼や化学など生活関連素材のウエイトが高かった大分も、最近になると急激に加工製品のウエイトが上昇しています。つまり産業のバランスが良く、裾野が広がっていることが分かります。

(3)未だ存在感の薄い県内地元中小企業の現状
図4を見ると、全事業所の製品出荷額は2003年から2000年に比べると上昇。
全体として好調だと言えますが、これは平均以上に数字を引き上げている大規模事業所に寄るところが多いもので、実は小規模事業所は好景気の恩恵に預かっていない現状が見て取れます。

(4)求められる県内企業の積極的なビジネス展開
[1]優秀な人材の確保
あまり知られていないデータですが、ここに(図5)高卒者の県内就職率の全国ランキングがあります。
これによると、大分は全国で30位。人材の流出が比較的に多い県ということが言えます。

[2]国際標準規格取得による信頼性向上
企業価値を高めるためには、こういった規格をとることも一つの方法です。
図6によると電気機械では大分はさすがに全国的に見ても上位に位置していますが、輸送機械や金属の分野では取得率が低く、まだまだのびしろが大きいと言えます。

[3]技術力向上に向けた研究、開発活動
最近増えてきている企業と大学との連携を示したのが図7です。
さらに企業努力の成果とも言える特許出願件数が図8。
いずれも意外なことに、大分は全国的に見ても低い順位になっているのです。


以上の数値やデータから、現在好調の大分県経済。 進出企業や地元企業が融合、補完することによって、裾野の広い産業構造に変化することによって、 大分の景気の「山」をさらに高くすることができると思います。
大分の地元企業が、企業進出が続く最近のビジネスチャンスを的確に捉えて、「メイド・イン・ジャパン」を支える、裾野の広い産業集積に向けて、翼を広げて羽ばたいていくことが期待されます。 |
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