| 大分の古代美術 | |
![]() 政所遺跡縄文早期土器 ![]() 龍宮遺跡縄文前期土器
大石遺跡縄文晩期土器 (拡大:写真をクリック) |
縄文式土器 三口 |
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直入郡荻町大字政所 政所遺跡(早期)出土
尖底鉢型土器 口径25cm 高31cm 直入郡荻町大字柏原 龍宮遺跡(前期)出土 丸底鉢型土器 口径27cm 高30cm 大野郡緒方町大字大石 大石遺跡(晩期)出土 浅鉢型土器 口径35cm 高7cm 縄文時代 | |
| 粘土を素材として焼成し、容器として煮沸をおこなうための土器は、新石器時代にはじまる。縄文式土器は、世界の新石器時代のうち最も古い年代をもっている。長崎県佐世保市郊外の福江洞穴や泉福寺洞穴からみつかった隆帯文土器は、放射性同位炭素の測定で一万二千年前という数値がでた。土器は制作技術による器形、文様などの分類から年代の判定、地域の交流などを考える資料となっている。 荻町政所遺跡からみつかった尖底<せんてい>土器は、砲弾形をした厚手の土器で、黄褐色に焼成されている。胎土<たいど>は比較的均一な粒子の粘土を使用し、器壁が厚い。器面の表裏は研磨されているため形成技法が観察されにくいが尖底部位が著しく尖(とが)ることから考えて粘土の巻上げ方法をとったものと推定される。文様は口縁部に集中し、貝殻腹縁部を縦に押圧してならべた特異なものである。器形、文様などからみてきわめて特異な土器で類例に乏しく「政所<まどころ>」の名称があたえられている。 荻町龍宮洞穴からみつかった縄文前期土器は口縁部が直口<ちょっこう>し、丸底の鉢形土器である。粘土に小石をまぜて輪積し、比較的薄手に形成し、焼成は酸化炎で硬く仕上げる。文様は口縁部に集め細線の平行する文様を五段縦走させている。熊本県曾畑貝塚からみつかっている土器に類似し、特徴からみて韓国釜山市東三洞貝塚の土器と対比されて重要である。 大野郡緒方町大石遺跡から見つかる縄文晩期土器は、黒色磨研土器として有名である。浅い鉢形土器は細かい粒子の粘土を使用し、薄手に焼成されている。口縁部は「く」の字形に屈折し、口唇に粘土紐をめぐらし、さらに四ヶ所に粘土のリボンを付着せしめた端正優美な土器である。 (賀川 光夫) | |
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