インタビュー
 
三木隆司インタビュー
 プロ11年目、大分の中心選手でありチームの精神的支柱とまでなった男が、今季も「闘将」としてチームを引っ張る。
  最終ラインの真ん中で圧倒的な存在感を放ち、類稀なリーダーシップとクレバーなディフェンスで、守備の要として君臨している三木隆司は、今シーズンどのような戦いを挑むのか。
  そして、3年目を迎えるシャムスカサッカーをどのように表現していくのだろうか。
 
―J1に戦いの場を移して4年目。開幕戦で勝ち点を得たことのないチームが、1−1のドローで今シーズンをスタートしました。
「開幕戦は相手がどのようなサッカーをしてくるのか分からないということもあり、様子を見ながら試合を進めてしまいました。逆に相手は、序盤から自分たちのサッカーをしようと試合に入りました。その差がでたのが前半だと思います。ただ30分過ぎたあたりから大分ペースになりました。決定的なチャンスもあったし、そこで決めきれなかったのが今後の課題となってくると思います。後半は、どちらが先に点をとってもおかしくない状態で先制点を奪われてしまったわけですが、最後は追いつくことができたのはチームに底力がついたのかなと思っています。」

―今季を迎えるにあたって、中盤がガラリと変わりました。1人メンバーが変わるだけでも大変なのに、一気に4人が入れ替わりましたが連係面での不安はありませんでしたか?
「僕個人としては何にも不安はなかったです。シーズン当初はその年の戦術や選手のコンディションなどで擦り合わせの作業という時間が必要だし、昨年と同じメンバーだろうが、異なったメンバーだろうが同じです。これはコミュニケーションを含め、練習で徐々に良くなればいいことなので心配はしていません。」

―新加入選手に率先して話しかけにいく姿をよく見ますが、キャプテンとしての配慮ということですか?
「別にキャプテンだからという感じではないのですが、できるだけ早くチームに馴染めるような雰囲気はつくっていきたいなと思っています。」

―そう言えば新加入の宮沢選手とは同じ年ですが、何か意識することはありますか? あと滝川第二高校の後輩である金崎選手と清水選手に対しては?
「若いチームにとってミヤ(宮沢選手)のような経験のある選手は心強いですね。試合の流れを読むことができるし、プレーで引っ張ってくれますから。サッカーに対して真面目に取り組む姿勢も刺激になります。金崎や清水は後輩ということで自然と少し厳しく言うこともあるかな。まあそれは期待を含め愛情ということで(笑)。金崎は開幕戦でいい働きをしたしね。リズムを変えることのできる選手ですよ。サイドから起点となってゲームにアクセントをつけたし。あとはしっかり体をつくって、スタメンに定着できるようになってもらいたいですね。清水は、なかなか出番が巡ってこないGKというポジションなんで焦らずコツコツと練習で力をつけていってほしいと思っています。」

―シャムスカ監督になってチームは昇り調子ですね。この現状をどう捉えていますか?
「選手全員がポジティブに物事を考えられるようになりました。特に負けた試合のあとは反省すべき点は反省して、次の試合に気持ちをすぐに切り変えることができるようになりました。順位も年々上がっているのも自信になりますし、チームもレベルアップしているんだと感じます。」

―昨年は8位でシーズンを終えましたが、今後上の順位を目指すには何が必要となりますか?
「上のレベルを目指す意識を持って毎日の練習に取り組むしかないですね。あとは先ほども話しましたが、試合中で自分たちの流れになったときに点を取れるようになれば勝ちきれると思います。」

―シャムスカ体制3年目で監督の考えが浸透してきたと思います。要求してくることも高くなっていると思いますが、昨年と変わった点はありますか?
「攻撃面での支持が多少細かくなってきました。それは守備陣に対しても攻撃の起点となるように求められています。ボランチを経由して組み立てていくのか、サイドと絡んで攻め上がるのか、FWの裏を狙うとか状況に合わせて選択肢を増やすように言われています。昨年と比べ攻撃のバリエーションは間違いなく多くなっています。あとチームとしてボールをつなぐサッカーを目指しています。」

―個人でキープできる選手も増えたし、昨年よりポゼッション率はあがりそうですね。
「確かにボールを持つ時間は多くなったと思います。でもボールを回して頑張って走っているだけではゴールに繋がらない。連動して、どこかで個人の能力で打開しないといけないと思います。対面の選手を抜き去らなくてもパスを出すためのドリブルだったり、ワンタッチプレーだったり、そういうプレーを続けて連動していく。いいダイレクトプレーが続けばゴールに辿り着くと思います。」

―それでは最後に今シーズンに向けての意気込みをお願いします。
「今シーズンはスタートダッシュできるよう一戦一戦をしっかり戦い、白星を重ねていきます。昨年よりワンランクアップしたサッカーを楽しんでください。」

(2007年3月7日 柚野真也)
 
「インタビュー」の最新回に戻る