インタビュー
 
宮沢正史インタビュー
もう一度、優勝を味わいたい
  ナビスコカップ予選リーグ突破を掲げ、今年5度目の挑戦となるチームに、昨季までFC東京に在籍し、2004年には同チームでカップ戦優勝経験を持つ宮沢正史が加わった。左足から繰り出される長短のパスで攻撃の起点となる彼が、どんなタクトを振り、チームを勝利に導いていくのか。ナビスコカップで頂点に立った男がトリニータを語る。
 
トリニータサポーターの信頼を勝ち取りたい

―移籍して2カ月余り経ちましたが、もう慣れましたか?
「コミュニケーションをとりながら徐々にとけ込めればいいかなと思っていたのですが、監督をはじめ、選手、スタッフがファミリー的な感じなんで、すんなり馴染めました。トリニータというチームは、新しく入ってきた選手に対しての雰囲気づくりが非常に素晴しいチームですね。」

―新加入ではありますが、チームを引っ張る役割を求められています。大変では?
「年齢的にもチームを引っ張っていくのは普通だろうし、それは分かっていたことなので重荷ではないです。僕に何ができるか分かりませんが、若い選手には練習に取り組む姿勢など感じとってもらえればいいかなと思っています。」

―今季早くも古巣・FC東京との試合がありましたが、対戦相手として味の素スタジアムのピッチに立った感触はどうでした?
「6年間を共にしたチームと向かい合い、みんな知っている選手ばかりだったんで、変な感じでした(笑)。まだ青と赤のユニフォームの方が見慣れているなって思いましたね。」

―FC東京スタンド側から、移籍した宮沢選手に対して大歓声があがるなど珍しい場面がありましたね。
「ブーイングはあっても、温かく迎え入れてくれるなんてあり得ないじゃないですか。素直に嬉しかったです。東京のサポーターに対して、トリニータで活躍することが恩返しだし、トリニータのサポーターからも同じくらいの声援を受けることができるように信頼を得たい。それが僕の今年の一番の目標です。」 


チームを結束し、まずは予選突破クラブに歴史を刻みたい

―今季FC東京と2度目の対戦となりますが、昨季まで所属していた選手から見てFC東京というチームはどんなチームだと思いますか?

「前節の対戦では、チームの状態があまり良くなかったので判断しにくいのですが、新しい選手が入って、まだ東京らしさが出ていないと感じました。ただ今季から、福西さんが加わって中盤でタメをつくったり、ゲームコントロールしたいのかなという意図は感じます。ベースは全員守備で、奪ってからの早い攻撃が特徴のチームです。勢いにのると怖いチームだと思います。」

―キープレーヤーは?
「今野でしょう。相手からボールを奪う守備能力がズバ抜けている。特に球際に強く、貪欲にゴールを狙う姿勢もあるし、敵になって改めてアイツの凄さを感じています。」

―この試合での見どころは?
「サイドの攻防ですね。東京はサイドアタッカーにいい選手が揃っています。ただ、こっちも攻撃パターンの違う2人のサイドの選手がいるので、どっちが主導権を握るかがポイントとなるでしょう。」

―その二人にパスを振り分けるのが宮沢選手の役目ですね。
「試合に出れば、その辺を意識してプレーしたいです。サイドの強いチームに真っ向勝負して勝てたら気持ちいいでしょうから。」

―カップ戦優勝経験のある宮沢選手から見て、トリニータは優勝を狙える力はあると思いますか?
「今まで予選リーグを突破したことがないと聞いて驚いています。このチームは優勝できる能力はあります。」

―優勝するには、何が必要となりますか?
「A代表や五輪代表で抜ける選手が出てくると思いますが、その状況で誰が出場しても結果を出すことが大事ですね。上に行けば行くほど、チームがまとまっていかなければ優勝はできない。チームの結束力が問われるのがカップ戦だと思います。」

―優勝の瞬間を再び味わいたいという気持ちは強いですか?
「優勝というのは格別のものがあり、何にも変え難い経験となりますからね。まずは予選を突破して、クラブの歴史を塗り替えたいです。トリニータで2度目の優勝を味わいたいって気持ちは強くあります。」

(2007年3月26日 柚野真也)
 
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