記事
12月15日 ポポヴィッチ監督からのメッセージ
10日 激動のシーズン終了
07月24日 ポポヴィッチ初采配
06月26日 王者・鹿島から金星を!
05日 ケガで離脱中の選手、次々と復帰

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  • 三重野 勝巳
  • 砂 知恵
  • 三島 早織
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■2009年12月15日(火)16:17  ポポヴィッチ監督からのメッセージ
砂 知恵リーグ戦終了から6日―今月11日、クラブはポポヴィッチ監督と来季契約を更新しないことを発表しました。
「素晴らしいサッカーは、大分がこの苦境の中で唯一自慢できるものだった。暗いクラブ事情の中で、唯一ピッチ上だけが希望だった。再建途上という中で、彼を監督として抱えることができなかった。クラブの財政状況がそれを許してくれなかった」
原強化部長は言葉を詰まらせながら、契約更新を断念せざるを得なかった理由を説明しました。

14日、2回目の契約交渉に訪れた上本選手は、このクラブの判断を報道で知ったと言い「堪忍袋の緒が切れました」と怒りをあらわに。「(来季も)ポポがやってくれるというのを願っていたけど、こういう結果になったというのは、大分に対して思いはあるんですけど、来年もやりたいという思いがなくなってきたというのは事実です」と、ポポヴィッチ監督のもとでサッカーをやれないのであれば移籍も辞さないという意思を示しました。
また、名古屋への移籍が決定的な金崎選手も「監督がチームに残るんだったら自分も残りたいと思っていた。今の状況はそういう感じではないので、監督が出て行くんだったら、“僕も”っていうのは考えたりします」と同様に、2回目の契約交渉で態度を保留しました。

高松キャプテンは、来季も大分でプレーしたいとしながらも、ポポヴィッチ監督が来季指揮を執れないことに関しては「選手の意思と違う部分で動いているところがある。今の自分はどうしていいか分からない」と戸惑いを隠せない様子でした。
「このサッカーを続ければJ1上がれると思いますし、今すごく自分たちがいいサッカーしてるということも分かってる。やってて楽しかった」とポポヴィッチ監督が浸透させたパスサッカーを続けることを切に願い「ポポヴィッチ監督をもう1回監督にしてくれれば・・・」と報道陣に訴えかけるほど。
社長や監督が決まっていない状況に「クラブの方向性が決まっていない状態で契約しても・・・方向性をしっかり確認した上でサインしたい」と、高松選手の去就についても結論は持ち越しとなりました。

こうした選手の反応を、ポポヴィッチ監督は「最大の褒め言葉」だと、自分が4ヶ月トリニータの中に築いてきたものを再確認。契約解除は急な決定だったため、すべての選手と直接話すことはできませんでしたが、メディアを通して、選手たちにこう語りかけました。
「まず“立ち止まるな”ということを言いたい。私はここから去ることになったが、難しい局面、何か壁にブチ当たったときに私に怒られたことを思い出して足を止めないでほしい。“進んでいくということ”そして“いつもクラブのためにチームのためにプレーする”ということを忘れないでほしい」

ポポヴィッチ監督との契約解除により、選手の流出はますます避けられない状況になってきました。残る選手には、志半ばで大分を去らなければならなかったポポヴィッチ監督の思いを胸に、精一杯前を向いて、再びトリニータの歴史を刻んでいってもらいたいと願います。


■2009年12月10日(木)  激動のシーズン終了
砂 知恵J2降格、リーグからの巨額融資決定、溝畑社長辞任。何かと暗い話題が先行しがちなトリニータですが、最後は「リーグ戦10戦連続不敗」で締めくくってくれました。
5日の最終戦に駆けつけたサポーターは、今季、浦和戦に次いで多く22,460人。
サポーターたちは、ナビスコ決勝の時に準備した青い旗を手に選手バスを出迎えました。
高松キャプテンは、その様子を「サポーターに支えられているんだと実感した」と振返り、シーズン終了のセレモニーでは青く染まったスタンドへ感謝の気持ちを伝えました。

シーズン序盤の「14連敗」から終盤の「10戦連続不敗」へ。
選手たちは、この変化の理由に「サッカーの違い」といった技術的要素や「自信」「吹っ切れた」といった精神的要素などを挙げていました。

この「10戦連続不敗」の背景には、少なからず「ポポヴィッチスタイルの浸透」があるといえます。
今年6月3日のナビスコカップ予選・サンフレッチェ広島戦の終了直後、スタジアムで原強化部長は「広島は選手を代えても同じサッカーをやってきた」とつぶやきました。
この試合の10日ほど前、5月23日にもトリニータは広島とリーグ戦を戦っているのですが、広島はナビスコカップ予選の先発メンバーを10人代えてきたのです。それでも「広島は同じサッカーをやってきた」
今季ケガによる選手の離脱に悩まされたトリニータにとって「選手を代えても同じサッカーができる」ということは、非常に魅力的に見えたのでしょう。

それから1ヵ月あまり経った7月14日。クラブは監督交代を決断しました。
新監督として招かれたのは、「広島」でペトロヴィッチ監督のもとコーチを務めた経験を持つポポヴィッチ氏でした。ポポヴィッチ氏の指導で、トリニータのサッカーは「相手のよさを潰すリアクションサッカー」から「積極的にパスをつないでゴールを狙うアクションサッカー」へと変化。ようやく成績にあらわれ始めたところでのシーズン終了が悔やまれます。

このサッカーを頭と体にしみこませた選手たちが1人でも多く残って、チームに受け継がれることを願いたいところですが、クラブの経営状況を考えると非常に困難だといえます。
J1復帰の夢と、Jリーグから巨額融資を受けている経営の現実の間で、クラブはどう建て直していくのか。激動のシーズンは終了しましたが、シーズンオフもトリニータから目が離せそうにありません。


■2009年07月24日(金)19:01  ポポヴィッチ初采配
砂 知恵「サッカーはインテリジェンスを持ってプレーすることが大切」
トリニータのJ1残留を託されたポポヴィッチ新監督は、就任会見でこう強調し、「毎日のトレーニングで選手のすべての可能性を引き出し、ミラクルを起こしたい」と続けました。

そのポポヴィッチ監督が、練習を指導し始めたのが今月21日。
トレーニングから「走れ!」「動け!」と選手たちにハードワークを促します。
それだけでなく、いかに少ないタッチでボールを動かせるか、選手それぞれに自分の動きを考えさせます。
ボールをゴールに向かって動かす中で、ポポヴィッチ監督はたびたびプレーを止めます。そして、名指しで細かくポジショニングを修正していきます。
「アキ!先にニアに走れ!ウェズレイのためにスペースを作るんだ!」
ボールを受けてから次の動きを考えるのではなく、次にどう動くかを考えてボールを受ける。
これが「インテリジェンスを持ってプレーすること」への第一歩のようです。

また、ポポヴィッチ流トレーニングの特徴の1つに「実演」が挙げられます。
筋力トレーニングでも、ボールを使ったトレーニングでも、常にお手本として「実演」を披露するポポヴィッチ監督。「選手がイメージしやすい」だけでなく「42歳の私がやることによって、選手たちの自身になる」と「実演」トレーニングの理由を説明します。

ポポヴィッチ流「インテリジェンス」なトレーニングを、4日間体験した選手たちは、「これを続けていければいい形になっていくのでは」「意識づけはある程度できてきた」「少しずつ監督が求めているイメージが頭で描けるようになってきている」などと手応えを感じているようです。
完成まではまだまだ遠いようですが、少しずつ変化が表れてきていることは確かです。
ポポヴィッチ監督初采配となる25日のガンバ戦、どんなサッカーを見ることができるのか楽しみですね。


■2009年06月26日(金)19:22  王者・鹿島から金星を!
砂 知恵「我々はすごいチャンスをもらっている」
どんな状況でもポジティブな姿勢を崩さないシャムスカ監督は、28日の鹿島戦を「チャンス」と表現しました。「リーグで一番下の我々が1位の鹿島に勝つことによって、すべてが変わる」というのです。

リーグ後半21戦を「サバイバル21」と題し、勝ち点「35」をノルマにJ1残留を目指すトリニータ。
ところが、その初戦となった20日は、リーグ4位の川崎フロンターレに完敗し、出鼻をくじかれてしまいました。フロンターレ戦の敗因の1つには「エジミウソン選手の不在」が挙げられます。
左太もものケガで離脱していたエジミウソン選手は、13日のナビスコカップ予選・新潟戦で7試合ぶりに出場。ピンチの芽を摘み、勝ち越しゴールを決めるなど、チーム3ヶ月ぶりとなる勝利に大きく貢献しました。
その後、練習中に左ふくらはぎの張りを訴えたエジミウソン選手は、前節・フロンターレ戦を再び欠場していました。これが大きく響き、相手の前線の選手を自由に動かせてしまい、0対2での完敗。
改めてエジミウソン選手の大きな「役割」を痛感させられた試合でもありました。
エジミウソン選手はケガの回復も順調なようで、鹿島戦を前に「普通に練習にも合流できて痛みもない。真ん中のエリアでマークをきつくして、最後まで選手を追いかけていきたい」と、持ち味の気迫あふれるディフェンスを約束してくれました。

また鹿島戦は、ホーム・九石ドームでのリーグ再開試合でもあります。
リーグ戦中断期間中には、広瀬知事が激励に練習場を訪れたり、サポーターや後援会が立ち上がって「トリニータを愛する有志の会」が発足し、募金活動を始めたりと、県民が一緒になってチームの危機を乗り越えようとしています。

現在10勝2分1敗と首位を独走中の鹿島アントラーズ。
1勝1分12敗と本来の調子を取り戻せないトリニータにとって、厳しい試合になることが予想されますが、この試合を、いい流れを引き寄せるための「チャンス」ととらえて、九石ドーム一丸となって戦いましょう。


■2009年06月05日(金)20:19  ケガで離脱中の選手、次々と復帰
砂 知恵3日のサンフレッチェ広島戦では、九石ドームに頼れる2人が戻ってきました。
深谷選手は半年ぶり、ウェズレイ選手は1ヶ月ぶり!
特に、今シーズン初めて深谷選手が九石ドームのピッチに姿を現すと、サポーターの興奮は最高潮に達しました。
その声は深谷選手にもしっかり届いていて「苦しいリハビリをやっている時も、サポーターがいっぱいあたたかい声をかけてくれて、いろんな思いがあってうれしかった」と振り返っていました。

深谷選手は、実戦復帰となった先月24日の練習試合の後「思ったよりもゲーム感覚が鈍っていなかった」と嬉しそうに話し、興奮のあまり、私たち報道陣に「どうでした?」と逆取材するほどでした。
同時に「チームは負けが続いていて、悔しさを通り越して変にマンネリ化している感じがする」
「みんな生き生きしていない。1つ勝てばサッカーをする楽しさを思い出すはず」などとチームの状況を分析。「自分が戻れば、気迫あふれるプレーを見せて、チームに力を与えたい」とも話していました。

その効果は、確実に表れてきているようです。
シャムスカ監督は、ケガで離脱している選手の復帰がチームにもたらす影響は、戦力面だけでないと言います。
「復帰してきた選手がムードメーカー的な感じでチームの雰囲気を変えている。こういうエネルギーがチームにいい雰囲気をもたらしている」とリーグ再開に向けて、チーム作りに手応えを感じていました。

13日の新潟戦ではエジミウソン選手が復帰、リーグ再開となる20日の川崎戦には高松選手も復帰する見込みです。
リーグ後半戦に勢いをつけるためにも、1試合でも早い白星を期待したいですね。


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