ロシア語同時通訳者で翻訳家、作家である米原万里さん。
本書は、卵巣がんが転移し亡くなる前に彼女が行った講演会の内容をまとめたもの。
高校生向けの講演なのに、結構きわどい男女間の話をするところが、米原さんらしい。
「もてるタイプは、時代や地域で異なる」。「環境の激変期や有事に男児出生率が跳ね上がる」・・・などの説は、面白い。
また、国際化の話では、「アメリカ人のいうグローバリゼーションは、自分たちの基準を押し付けることであり、日本人の思うグローバリゼーションは世界の基準に合わせることである」と定義。国際化を錯覚すると、自国の文化を喪失しかねない。直接の関係を築いてこその国際化だと力説する。
彼女の文章、いや考え方の魅力は、権力に対する容赦ない批判と正義感、そしていつもユーモアを忘れないこと。本当にギャグに近いジョークは、最高!!!
それにしても、早すぎる死が悼まれる。 |