平成17年4月25日午前9時18分頃、JR福知山線 塚口駅〜尼崎駅間で脱線事故が発生。107名もの死者と、500名を超える負傷者を出す大惨事となった
「JR福知山線快速電車脱線事故」。
事故から今年でもう3年前になるが、連日ニュースなどで報道されていたので、まだ記憶に新しい。
本書は、当日、この列車の一両目に乗っていて奇跡的に救出された著者が、個人的に書きとめてインターネット上に公開した手記をまとめたもの。
事故に至るまでの車内の様子や、事故直後の救出遭難活動の現場の臨場感、また
その後のJRの対応など体験者として詳しく報告されている。
新聞やテレビなどのメディアで伝えられなかった事実なども判明し、興味深かった。
特に、阪神淡路大震災を教訓に始まったトリアージや「がれきの下の医療」が、この事故の際実践され、功を奏したことは、今後の災害医療において大いに参考になったことだろう。
著者である吉田氏は、在阪テレビ局に勤務。(報道記者ではないらしいが)
マスコミ人の一人として、運輸業界の安全意識や、企業としての危機管理体制の不備を指摘したり、被害者や家族のみなさんへの取材攻撃や過熱報道に苦言を呈している。事件や災害報道の度に問題になっていることだが、未だに改善されていない。 |