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私の読書日記 <No.10>
1月30日(月) はれ
インド
グローバル化する
巨象
著者:塚本武功
出版社:岩波書店
中国と並んで、21世紀に世界の政治・経済のカギを握るといわれているインドは、
昨年、イギリスから独立して60年を迎えた。
面積は日本の9倍、そして人口は9倍という大国であるが、大国ゆえの問題も山積している。
IT革命などで高い成長率を続けている一方で、農民の自殺者が増え都会と地方との経済格差や貧富の差は拡大している。

 ところで、日本とインドとの関係は、両国間の歴史的な交流が希薄であったことにも起因している。
歴史的に記録された最初のインド人の来訪は、752年東大寺大仏開眼の際に導師をつとめたバラモン僧。一方、最初に訪印した日本人は天正遣欧少年使節団である。江戸時代は鎖国政策の影響で交流は途絶えていたが、明治時代には富国強兵で繊維産業発展のために、インド綿の輸入が盛んに行われたとのこと。

21世紀に入ってからはグローバー・パートナーシップ宣言がなされ、政治・経済また対中国に関しての戦略関心もあり、両国間の距離が縮まってきたように思う。
しかし、映画や文化交流に比べて、民間レベルでの人的交流は他国に比較してもまだまだである。在日インド人は2005年時点で1万7000人前後。(ほとんどがIT関連企業の技術者とその家族)留学生は400人に過ぎないという。
今後は、市民レベルでの人的交流を盛んにして、両国間のパートナーシップの構築が求められそうだ。