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私の読書日記 <No.25>
3月24日(火) 晴れ
それでもやっぱり
がんばらない
著者:鎌田 實
出版社:集英社文庫
「がんばらない」「あきらめない」に続く鎌田さんのヒューマンエッセイ第3弾。

<人の命を救うための科学の進歩が、医療からあたたかみを奪う。時として、患者を置き去りにする。そんな今の医療が、ぼくは悲しい。優しくなくちゃ医療じゃないと
思っている。生と死に向きあいながら、大切な命の守りかたをトコトン考えてみた>
長野県の諏訪中央病院で、一貫して住民と共に作る医療を実践している鎌田さんの
医師としての信条が伝わってくるこんな文章で、エッセイは始まる。

生きるということは、患者個人の問題ではない。
<助けたい・痛みをとってあげたい>という医療スタッフの努力、<生きていて欲しい>という家族や友だちの願い、そして<早く元気になって○○をしたい>という本人の強い意志によって、生かされる。といっても、単に延命治療をするだけでは意味がない。病いと闘う患者さんの尊厳を大切にし、一瞬一瞬をいかに生きるかをサポートする医療が求められる。しかし、これは現在の日本ではなかなか難しい。

本書の中では、鎌田さんが体験したさまざまなエピソードが語られる。どれも、涙なしでは読めなかった。
筆者自身は、1歳で捨てられたという悲しい過去があるのに、なぜそこまで他人に優しくなれるのか・・・・つくづく、スゴイ人だと思った。