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私の読書日記 <No.33>
4月30日(水) はれ
「オバハン流
旅のつくり方」
著者:吉永みち子
出版社:中央公論新社
女性(特にオバハン)のグループ旅は、賑やか。しかも、欲張りで、わがままである。
「かかった費用分は、120パーセント楽しまなければもったいない・・・」と、損得勘定が働くためか、殿方の<1泊2日ゴルフコンペ旅>などに比べると、旅行中ははるかに密度の濃い時間を過ごしているような気がする。
なにせ日頃は、仕事あるいは家事に追われ、育児・子育てに忙しい女性。やっと自分のための時間を捻出して気心知れた友達との旅行をするのだから、その意気込みも相当なものがある。

日本初の女性競馬新聞記者だった吉永さんは、その後「気がつけば騎手の女房」で、作家デビューし、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。最近は、コメンテーターとして各局のワイドショーによく出演しているが、その歯に衣着せぬ喋り方同様、文章もかなり面白い。とにかく笑える。
西がアラ(魚)があると聞けば福岡に、馬乳酒が飲みたいと思えば知らない人たちとモンゴルに、またイタコを訪ねて青森へ・・・と、しょっちゅう、あっちこっちに飛び回る。
特に仲良しの友人との旅は、目一杯食べて、飲んで、歌って、歩いて、温泉に入って・・・と貪欲に楽しむのだが、いつも珍道中になるのが彼女らしくていい。

オバハン旅のこつは、出発前から役割分担を決めること。
旅行中個人で支払うのは面倒なので、食事やタクシー、見学料などは<共同財布>から会計係が支払う。また、案内係はスケジュール作りや情報収集、宴会係は夜の盛り上げに徹するなど、それぞれの個性を活かした仕事を遂行すると、旅行もまた思い出深いものになる。
でも、いくらスケジュールなど決めても、<セール>の垂れ幕が見えたら突然予定変更で店になだれ込むのは、オバハンならではである。