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私の読書日記 <No.55>
8月11日(月) くもり時々晴れ
不老力
著者:塩谷 信男
出版社:
ゴルフダイジェスト社
「不老力」=老いない力とは、なんと魅力的な単語だろう。今はやりの<アンチエイジング>とは違う言葉の重みを感じる。著者である塩谷氏が100歳(平成14年当時)の医学博士であることからも、その内容に説得力があるそうだ・・と手に取ってみた。

生まれた時から虚弱体質で大人になっても病気がちだった彼は、<健康>に対して人並み以上に関心を持ち、病気にならない身体づくりのために、ありとあらゆる努力をしたそうだ。そして、行き着いたのが<呼吸法>。細胞が生き生きと働くためには身体の隅々に酸素が行き渡ることが必要。酸欠で最初に壊されるのは脳細胞というのも、怖い話だ。(余談だが、「アニマル」の語源はアニマ(呼吸)だとか)

そこで、自身で「正心調息法」を考案し、実践することになる。塩谷流「正心調息法」とは腹式呼吸法なのだが、鼻から充分に息を吸って肺底や丹田にまで押し込み、充息(息を止める)後、ゆっくり吐き出す。この時に、<宇宙と一体となった・健康になった・全身の細胞が若返った>など、自分でイメージすることが大切だとか。
最近でこそ、プラス思考やイメージトレーニングで人生は変えられることは当たり前のように言われているが、塩谷氏がこの呼吸法で<体力・精神力・知力の3つがそろってこそ健康だ>と力説したのは今から40年以上も前。当時は、かなり奇異な目で見られたという。ましてや東大医学部卒の医師である身で、<宇宙無限力>だの、<想念>だのいうのはけしからんとお叱りを受けた経験もあるなど、かなり苦労された様子である。

それにしても74歳の時にエベレストに登ったり、90歳の時に白内障を自力で治したり・・・。彼のパワーにはびっくりする。なにも特別なものを食べるわけではない。
<口にあったものを、ありがたく美味しくいただく>そして、<屈託なく大声で笑う>。
人生を心豊かに生きるためには、自然体が一番!ということなのかもしれない。