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テンパリマン 其の145
7月24日(木) 晴れ

その高校野球実況デビュー戦。
試合開始からなんとかかんとかやってきて終盤。
放送時間がなくなって、試合の途中で終わらなければなりません。

「まことに申し訳ありません。試合の途中ですが、放送時間のほうが少なくなってきました」
って決まり文句ありますよね。
あの状態になりました。

その瞬間、なんとかかんとかやってきた自分に異変が。
放送前からその対応は十分に考えていたはずなのに、なぜか頭が真っ白に。
(ん?なんていえばいいんだっけ?)

軽いパニックに陥った僕の右から、ディレクターが紙に指示を書いて見せます。
『放送時間あと5分』
それを見てコクンと頷く自分。
しかしその眼は泳ぎ頭の中は真っ白。
口をついて出てきた言葉は、

「え〜放送をお聞きの皆様・・・申し訳ありません、あと10分で放送が終わってしまいます。」
めちゃくちゃ、放送時間も5分延びちゃった・・

右では慌てて『違う違う!!』とジェスチャーをするディレクター。
左では必死に『落ち着け落ち着け!!』というジェスチャーをする三重野さん。

まるで打ち込まれたピッチャー状態。

(そうだ、落ち着かなくては。今は何時だ?)
デジタル時計を見ます。
(・・・なんだこの記号は?時間がわからん!)
変な記号の羅列にしか見えず、時間すらまともに読めませんでした。

最後には、
「解説は日本文理大学硬式野球部監督、中村さんでした」
ふつうはこのまま「実況は小田でお伝えしました。では新大分球場から失礼いたします」と続けて終わるんですが、それを言った時点でまだ残り時間1分ありました。
困ってしまって、
「中村さんこのあとも目が離せませんね!」
と、解説にまさに無茶振り。
中村さんは一度さよならの挨拶をしたのにまた登場。
中村さん、ごめんなさい・・・

そんなこんなで終わりましたとさ。
ちゃんちゃん。