レーサー(競技用車いす)

レーサー(競技用車いす)

[1]ハンドリム(ホイールを回すリング)

選手たちは、ホイールに取り付けられたハンドリムを手で叩き付けて前へ進む。
小刻みに叩く選手もいれば、長い腕を使いグッと押し込む選手など様々。
汗や雨などで濡れてしまうと滑り、グリップ力が低下するため、雨天時などは松ヤニを使って滑り止めを行う。
前への推進力に大きく影響を及ぼすパーツであり、表面にはゴムが巻かれている。

[2]グローブ(硬化プラスチック製など)

手に装着しハンドリムを叩く為のグローブ。
親指と人差し指がコの字の様な状態で固定され、ハンドリムを挟み込むような作りとなっている。
選手たちが、強いこだわりを見せる所であり、走りにフィットさせるため、最終的には自ら削ってミリ単位での調整を行う。
最近は3Dプリンタで製作する場合もある。

[3]ホイール

ディスク型、スポーク型と選手によって好みがある。(画像のホイールはディスク型)
スポーク型は軽いためスタートに優れ、ディスク型は走り始めてからの転がりが良い。
最新式のカーボン製ホイールは重量も1キロ未満と軽く、スタート、登り、加速の向上が図れる。

[4]フレーム

カーボン製フレーム(炭素繊維強化プラスティック製)は振動を吸収し、路面の小石や
マンホールなどの段差による大きな振動・衝撃を和らげ、フォームを崩さず走ることができる。

[5]ドリンクチューブ(ストロー)

車いすマラソン競技でトップクラスの選手は給水でのタイムロスを嫌い、登山用のパックタイプの市販品などを購入し、袋形状のドリンクをレーサーの内側に装着することでストローだけが顔の前に出るようにしている。

[6]スピード/タイム計測器(メーター)

一般的なスピード、タイムを計測するものだが、種類によってはコーナーのスピードや平均速度を記録したり、GPSがついていたりするものもある。

[7]フロントブレーキ

自転車用であり、グローブを装着している為にレバーを上から押え付ける様にブレーキをかける。(自転車の様にハンドルに横向きに付くタイプもある)

[8]ダンパー

車のサスペンションなどでも使われる部品。
両手でホイールを回す為、常にハンドルを握ることができないために、レーサーを直進安定(前輪がブレない様に)させる為に取り付ける。

[9]タイヤ

自転車用タイヤ。メーカー、太さは選手によって好みがある。
転がり抵抗など重要なパーツである。
基本的にはホイール外側の溝に貼り付けるように装着し、パンク時は選手自ら剥がしてスペアタイヤと交換することもある。

[10]ヘルメット

転倒などで頭を守る役目の他、頭部の冷却効果を向上させる形状(穴の数・大小など)があり、熱中予防にも大きく貢献する。

[11]トラックレバー

通常、カーブなどではハンドルを切ることによって左右に曲がるが、陸上競技場内の400mトラックを左へ曲がる際、このトラックレバーをグローブで叩き押し込むだけで、前輪がコーナーを曲がる角度で固定される。
そのため、ハンドルを持たずに両手でホイールを回しながらコーナーを曲がることが可能になる。