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キングスマン

全体をセンスのいいブラックなユーモアで包み込みながら、内容はウルトラ・ヴァイオレンスの連続に、イギリス風ジョークを巧みにミックスした、痛快なスパイ・アクション・コメディ作品になっている。
ロンドンにある高級スーツ店「キングスマン」は、イギリスの紳士たちのオーダー・メイド専門の店舗である。が、店舗の裏の顔は、国家に属さぬ謎の独立諜報機関であり、国際的活動をしている本拠であった。超凄腕のエージェントたちは世界中を股にかけて活躍しているが、ユニホームは常にイギリス風紳士の姿というユニークな組織である。
組織のトップ・エージェントであるハリーは、ある謎のテロ機関を捜査中に惨殺された仲間の補充候補を探す役目を命じられ、17年前に自分のチームを救うため命を落としたエージェントの息子エグジーに白羽の矢を立て、キングスマンの新人テストを受けさせる。父が亡くなった後、不良少年になっていたエグジーだがハリーに諭されて父の跡を継ぐべくテスト合格後、ひとりしか採用されない過酷な研修に良い家柄と高学歴を持つライバルたちとの激烈な選考競争に入る。その頃、ハリーは高名な学者、科学者、各国の指導者たちが次々と失踪する事件の捜査に当たっていた。ハリーの捜査で首謀者と浮上したのはIT大富豪で科学者のリッチモンドという狂信的環境保護者だった。彼は環境汚染の元凶は増えすぎた人類のせいと考え、ある方法で地球上の人類の数を半減させる計画を立てていた。リッチモンドの傍らには義足の美女ガゼルという凄まじい腕を持つ殺し屋が控えており、特殊な方法で洗脳された膨大な部下に守られていた。一方エグジーはライバルたちを退け最終選考のふたりに残っていた。
しかし、ハリーの捜査で追い詰められはじめたリッチモンドは、あらゆる手段を使ってハリーをはじめとするキングスマンの組織の壊滅を謀りはじめた、ハリーの身に危険が迫ってくる!果たしてエグジーは間に合うのか・・・・。
イギリス風高級スーツと装身具を身につけたC・ファースのダンディな格好から繰り出される超過激なアクションが見どころのこの作品は、同時にそれを上回る全編通しての「ありかぁ!」と口アングリの過激描写と、それをオブラートで包むセンスのいいユーモア感覚に酔いしれるサイコーにスタイリッシュなコメディ作品として成功している。
これぞ、大人のエンタティメントといっていい作品になっているのだ!
ぼくのチケット代は、2,400円出してもいい作品でした。
星印は、4つ半さしあげます。


[ 4 点(5点満点)・ 2400 円(1800円基準)] 5点満点中4点 2400円
衛藤賢史のシネマ教室について…

“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。

星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)

【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動

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