OBS

top_image

アリス・イン・ワンダーランド

今回の作品は、ルイス・キャロルの原作を離れて、映画用のオリジナルな物語となっている。原作本のシュールな世界観を視覚的にふんだんに入れ込み、監督もティム・バートンからジェームス・ボビンにバトンタッチされたリニューアル<アリス・ファンタジー・ワールド>な作品となっているのだ。
あのワンダーランドでの大冒険から3年後。アリスは父の後継者として貿易船「ワンダー号」の船長として海賊船の追撃を名操舵で乗り切るなど大活躍していた!
だが長い航海からロンドンに無事帰国したアリスは、求婚を断ったヘイミッシュが会社の会長となり、アリスが愛する「ワンダー号」を取り上げようとする謀略にあう。アリスは愛する父や理解者を次々と自分から奪い去る<時間の流れ>に敵を抱く。
その時、アリスの前にアンダーランドで出会った芋虫アブソレムが美しく成長した青い蝶となって現れ、彼女を鏡の中に導く。アンダーランドのお馴染みの住人が又アリスに助けを求めていたのだ!前の冒険でアリスを信じてくれたマッドハッターが、過去の家族の悲劇を思い出し悲観に暮れ衰弱してしまっていたからだ。
マッドハッターに会い、過去は変えられないと説くアリスの言葉に絶望した彼は命お終えようとする。いつも自分を信じてくれたマットハッターのためアリスは、何としてでも彼を救おうと考える。そこへ白の女王が現れアンダーランドの住人でないアリスだったら、この世界の<時間>を管理する時間の番人タイムからクロノスフィアを奪い、それを使うと過去の世界へ行くことができるはずだと教えられる。アリスは、白の女王の協力によってタイムが住む[永遠の白]にたどり着き、タイムの隙を狙ってクロノスフィアを奪うと様々な過去への大冒険をはじめる。
そしてそこで赤の女王の女王のカボチャ頭の秘密や、マッドハッターとの父の確執などに出会いながら、マッドハッターの命を救うため、激怒したタイムの執拗な追跡を交わして何とかしてアンダーランドを良き過去へと変えようとするアリスだったが…。
原作の味を保持しながら、オリジナルな物語に挑戦した意欲を買いたい作品である。<時間の流れという>抽象的な問題を、見る人がどう受け取るかで評価が分かれる作品となっている。ぼくのチケット代は、オリジナルへの挑戦を評価して2000円出したい作品でした。星印は3つ差し上げます。


衛藤賢史のシネマ教室について…

“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。

星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)

【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動

ページのトップへ戻る