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アサシンクリード

人気ゲームを元にして作られた、祖先の遺伝子とシンクロしながら戦う主人公の活躍を描く、異色のSFアクション作品である。
カラム・リンチは不幸な生い立ちの末、成人後ある殺人事件を起こし死刑の身となる。覚悟して薬物による死刑を受けたカラムだったが、気がつくと見知らぬ場所のベッドに縛りつけられていた。
実はカラムは15世紀末、テンプル騎士団と敵対するアサシン教団最強の勇者アギラール直系の血を引く男だったのだ。そのため現代、テンプル騎士団系統であるアブスターゴ財団によって助けられ、そのリハビリ施設に囚監され、アギラールが隠したと言われる伝説の秘宝<エデンの果実>を、カラムと先祖アギラールの遺伝子をシンクロさせ、カラムの意識をアギラールの意識として15世紀末に戻し<エデンの果実>の行方を探る計画に使うため助けられたのだ。カラムは計画責任者である女性科学者ソフィア・リッキン博士の手によって[アニムス]という装置で、アギラールのDNAの記憶を呼び覚まされ15世紀末のスペインで激しくテンプル騎士団と戦うアギラールの人生の追体験をすることになる。しかし、その装置は一歩やり方を誤れば被験者カラムが死にかねない超危険なものだった。しかし、カラムの強靭な体力と気力、ソフィアの装置の扱いによってしだいにカラムとアギラールの意識は完全にシンクロし、テンプル騎士団とアサシン教団の壮烈な戦いが再現されてくる。
スルタンの王子を誘拐し、引き換えに<エデンの果実>を要求するテンプル騎士団と、王子を救おうとするアギラールと仲間の激しい攻防。二転三転する<エデンの果実>の奪い合い。最終的に<エデンの果実>が隠された謎の場所とは、そしてその秘宝にはどんな奇跡があるのか。今やアギラールの精神と強靭な戦闘力を身につけたカラムは、21世紀の現代でアサシン教団が託した<エデンの果実>を守ることが出来るか…。
アギラールと化したカラムのスペインでの重力を無視したようなアクションを堪能させながら、現代科学の恐ろしさを並立させて進行させるという斬新なスタイルは見物であるが、<エデンの果実>の意味合いが、今ひとつよく理解できないというもどかしさが残るのは欠点ではあるものの、中世の戦いの凄さ残酷さのシーンは特殊撮影ならではの醍醐味があった。ラスト・シーンは続編があると言うことなのかな?
ぼくのチケット代は、2,000円出してもいい作品でした。
星印は、3ツ差し上げます。


[ 3 点(5点満点)・ 2000 円(1800円基準)] 5点満点中3点 2000円
衛藤賢史のシネマ教室について…

“映画評論家ではない”衛藤賢史先生が「観客目線でこの映画をどう見たか?」をお話するコーナーです。

星:観客目線で「映画の質」を5点満点で評価
チケット代:観客目線で「エンターテインメント性、楽しめるか?」を評価(1,800円を基準に500円から3,000円)

【衛藤賢史プロフィール】
えとうけんし・1941年生まれ・杵築市出身
別府大学名誉教授
専門:芸術学(映像・演劇)映画史
好きな作家:司馬遼太郎/田中芳樹
趣味:読書/麻雀/スポーツ鑑賞/運動

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