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「ラグビーワールドカップ大分開催直前」の意識調査について

2019/09/30  |  ブログ

 

今回は、大銀経済経営研究所の諏訪愛奈さんにご出演頂きました。

 

 

今回は、「ラグビーワールドカップ大分開催直前」に関する意識調査をされたとのことですが

ラグビーワールドカップは9月20日に開幕し、大きな盛り上がりをみせています。大分では10月2日のニュージーランド対カナダ戦を皮切りに5試合が行われます。大分開催も直前に迫っていますが、大分駅の南側では公式ファンゾーン、北側では祝祭の広場が完成しました。ラグビーワールドカップは、オリンピック・サッカーワールドカップと並んで世界三大スポーツ大会ともいわれています。このような国際的なスポーツイベントが大分で開催されるということで、県民からの注目度も高いと予想されます。そこで、当研究所では県内におけるラグビーワールドカップ大分開催直前の意識について把握するために今年の7月にアンケート調査を行いました。

 

 

「認知度」の結果を受けて、どのような印象ですか?

ラグビーワールドカップが大分で開催されることを知っているかを尋ねたところ、「知っている」が90%と、ほとんどの県民がラグビーワールドカップの開催を知っているという結果になりました。さらに、ラグビーワールドカップの広報活動として効果的だったものについて尋ねると、「テレビや新聞」が最も多い約7割となりました。これまで関係機関・団体等が様々なラグビーイベントを行い、テレビや新聞でも多く取り上げられたことが認知度の向上につながったものと考えられます。

 

 

「大分開催に向けてやりたいこと」としてはどのような意見が多かったでしょうか?

ラグビーワールドカップ大分開催に向けてやりたいことを尋ねたところ、やりたいことがあると回答した人は約3分の1との結果になりました。やりたいことがあると回答した方の中で、具体的に何をしたいかを尋ねたところ、最も多かった回答は「大分で試合のある国について調べたい」で、約4割でした。大分での試合が既に決定している国は、ニュージーランド、カナダ、オーストラリア、ウルグアイ、ウェールズ、フィジーの6カ国です。予選が3試合、準々決勝も2試合行われます。そして、大分は予選を行う6カ国と決勝トーナメントの公式キャンプ地にも選ばれています。大分での試合開催がきっかけとなって、ウェールズのラグビー関係者が県内各地でラグビー教室を開くなど、ラグビーワールドカップ大分開催が国際交流や国際理解を深めるきっかけになっていることがうかがえます。

 

 

多くの外国人が来県することについて、どのようにとらえている人が多いのでしょうか?

大分県の発表によると、試合当日、その前日と翌日の計13日間の県内の宿泊客見込みは約8万4千人、このうち外国人は約4割の3万1千人が見込まれています。特に、欧米・オセアニアからの来県は昨年の同時期と比較して大きく増加する見込みです。多くの外国人が来県することに対してどのように感じるかを尋ねたところ、最も多かった回答は「大分の魅力を発信する機会になる」が約4割、続いて「県内の観光産業が活性化する」が約3割と、好意的な意見が上位という結果になりました。大分に来県するインバウンド客は、アジアからの方が圧倒的に多く、欧米・オセアニアからの観光客は全体の数%程度となっています。ラグビーワールドカップ大分開催を機に、欧米・オセアニア地域からのインバウンド客の増加が期待されます。欧米・オセアニアの方はビール好きで、ラグビーワールドカップ期間中、飲食店ではビールを切らさないように注意、ということはテレビなどでもよく取り上げられていますが、欧米・オセアニアの方の観光のスタイルとしては、ショッピングよりも体験型のものを好む傾向にあるそうです。大分での観光を楽しんでもらうため、ラグビーワールドカップ大分開催期間中は様々な体験型のツアーを企画している団体もあります。また、飲食面でのおもてなしとしては、大分県産のブリ、しいたけを使った、大分県版フィッシュ&チップスが制作されるなど、大分の魅力を世界に発信するための様々な取り組みが行われています。

 

 

今回の調査を受けて、どのような感想を持っていますか?

今回の調査から、県民のラグビーワールドカップ大分開催に対する関心・気運が高まっていることがうかがえました。多くの県民はラグビーワールドカップ大分開催が大分に何らかのプラスの効果をもたらすと回答しており、多くの県民が大分開催を好意的に捉えていることがうかがえます。ラグビーワールドカップ大分開催を成功させるためには、一過性のイベントとして終わらせてしまうのではなく、どのようなレガシー・遺産を残せるのかを意識することが大切だと思います。もちろん直接的な経済効果も期待されますが、それだけではなく、ラグビーワールドカップ大分開催を通じて獲得したノウハウを大会終了後も活かしていき、長期的な視点から大分県の地域活性化を目指すことが最も重要ではないでしょうか。

 

 

(おわり)